★ 多母集団同時分析の等値制約について ★
7036. 多母集団同時分析の等値制約について たみ 2005/06/23 (木) 13:21
└7042. Re: 多母集団同時分析の等値制約について CH 2005/06/24 (金) 23:53
├7045. Re^2: 多母集団同時分析の等値制約について 青木繁伸 2005/06/25 (土) 23:33
│└7047. Re^3: 多母集団同時分析の等値制約について CH 2005/06/26 (日) 20:53
└7044. Re^2: 多母集団同時分析の等値制約について 多母勉強中 2005/06/25 (土) 09:42
7036. 多母集団同時分析の等値制約について たみ 2005/06/23 (木) 13:21
初めまして。
現在,自己評価に関する研究をしている学生です。
私は,自己評価についての因子構造が,
小学生,中学生ともに同質なものとなるか検討しており,
多母集団同時分析を使用しています。
多母集団同時分析に関する論文・文献を見ると,
因子構造が同等になるか否か検討するために,
いくつかの等値制約を設けたモデルをそれぞれ設定しています。
因子負荷量,因子相関(ないしは,因子間の分散共分散)の
いずれかに等値制約を設けているモデルが殆どなのですが,
誤差分散,因子相関(ないしは,因子間の分散共分散)のみに
等値制約をかけているモデルはあまり見受けられません。
なぜそれのみに等値制約をかけたものがないのか,
もしそれのみにかけたとすると,どういった解釈になるのか,
どなたかご存知の方,ご教授下されば大変嬉しいです。
どうぞ宜しくお願い致します。
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7042. Re: 多母集団同時分析の等値制約について CH 2005/06/24 (金) 23:53
因子負荷量が群間で異なるなら,その因子が観測変数に与える影響の構造が異なるわけですから,名前だけ(というか影響を与える観測変数の組だけ)同じにしても,その因子の内容は群間で異なってることになりはしませんでしょうか.
たとえば,群1と群2がある.群1においては因子AからX1〜X3への負荷量は全てプラスの値なのに,群2においては因子AからX1〜X3への負荷量は全てマイナスの値でした.
はたしてこの因子Aは,群1と群2で同じ“因子A”なんでしょうか?
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7045. Re^2: 多母集団同時分析の等値制約について 青木繁伸 2005/06/25 (土) 23:33
> たとえば,群1と群2がある.群1においては因子AからX1〜X3への負荷量は全てプラスの値なのに,群2においては因子AからX1〜X3への負荷量は全てマイナスの値でした.
符号が違うだけで,絶対値はほぼ同じということでしょうか?
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7047. Re^3: 多母集団同時分析の等値制約について CH 2005/06/26 (日) 20:53
> 符号が違うだけで,絶対値はほぼ同じということでしょうか?
因子分析単独でたまたま符号が逆転するとか,そういう話ではなく,SEMの多母集団の同時分析という文脈で話しています.
他の部分のモデルも,係数の符号を含めた関係も,群間で同等なとき,その特定の因子Aと,それからパスを受ける観測変数間の関係が逆だったら,というような意味あいで取っていただけるかと.
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7044. Re^2: 多母集団同時分析の等値制約について 多母勉強中 2005/06/25 (土) 09:42
たみさんの質問の答えとはちょっと違うように見受けられます。
まずは,因子負荷量が一方の群だけ負になる,ということになると,
因子付加量が同等とするモデルの適合度は落ちると思われます。
したがって,同質の因子構造にならない可能性もあります。
> 因子負荷量が群間で異なるなら,
> その因子が観測変数に与える影響の構造が異なるわけですから,> 名前だけ(というか影響を与える観測変数の組だけ)同じにしても,
> その因子の内容は群間で異なってることになりはしませんでしょうか.
>
おっしゃるとおりです。
しかし,この段階は,
AとBの因子構造が同質となると仮定するモデルを作り,
それが妥当か検討する,ということですので,
名前だけ同じにする,というのはあくまでも仮定するモデルを
作成する段階だと思われます。
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