★ 2群の比較なのにANOVAを用いるのはなぜでしょうか? ★

6435. 2群の比較なのにANOVAを用いるのはなぜでしょうか? 山仲勇二郎 2005/04/12 (火) 18:52
└6436. Re: 2群の比較なのにANOVAを用いるのはなぜでしょうか? 青木繁伸 2005/04/12 (火) 21:11


6435. 2群の比較なのにANOVAを用いるのはなぜでしょうか? 山仲勇二郎  2005/04/12 (火) 18:52
条件が2つ,変数が1つのデータをANOVAやKruskal-Wallisテストで処理をしている論文をよく見かけるのです が,なぜPared or Unpared TもしくはノンパラのTで処理をしないのでしょうか?そっちの方が有意差が出やすいのでしょうか?教えてください。お願いします。

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6436. Re: 2群の比較なのにANOVAを用いるのはなぜでしょうか? 青木繁伸  2005/04/12 (火) 21:11
> 条件が2つ,変数が1つのデータをANOVAやKruskal-Wallisテストで処理をしている論文をよく見かけるのですが,なぜPared or Unpared TもしくはノンパラのTで処理をしないのでしょうか?そっちの方が有意差が出やすいのでしょうか?

正確に記述しましょう。
t 検定という場合の,t は,T ではありません。
ノンパラのTというのは,もっと訳が分かりません(マン・ホイットニーのU検定でしょうが)。

発言をまとめると,
「二群の平均値の差の検定でt検定ではなくて一元配置分散分析(F検定)を行うのはなぜか」
「二群の代表値の差の検定でマン・ホイットニーのU検定ではなくてやKruskal-Wallis検定を行うのはなぜか」
ということでしょうか?
解答:同じだから,どちらを使ってもかまいません。
> x <- c(2, 4, 5, 3, 8) # 5個の測定値
> y <- c(3, 5, 9,10,12)# 5個の測定値

> t.test(x, y, var.equal=TRUE) # 等分散を仮定する t 検定

Two Sample t-test

data: x and y
t = -1.7442, df = 8, p-value = 0.1193 # 有意確率【あ】
alternative hypothesis: true difference in means is not equal to 0
95 percent confidence interval:
-7.895230 1.095230
sample estimates:
mean of x mean of y
4.4 7.8

> oneway.test(c(x,y) ~ as.factor(rep(1:2, c(5, 5))), var.equal=TRUE)

One-way analysis of means

data: c(x, y) and as.factor(rep(1:2, c(5, 5)))
F = 3.0421, num df = 1, denom df = 8, p-value = 0.1193 # 有意確率【い】

> wilcox.test(x, y, exact=FALSE, correct=FALSE)

Wilcoxon rank sum test

data: x and y
W = 5, p-value = 0.1150 # 有意確率【う】
alternative hypothesis: true mu is not equal to 0

> kruskal.test(c(x,y) ~ as.factor(rep(1:2, c(5, 5))))

Kruskal-Wallis rank sum test

data: c(x, y) by as.factor(rep(1:2, c(5, 5)))
Kruskal-Wallis chi-squared = 2.4847, df = 1,
p-value = 0.1150 # 有意確率【え】

【あ】と【い】,【う】と【え】が同じになる。
等分散を仮定しないときのt検定は,等分散を仮定しないときの一元配置分散分析の結果に等しくなる。両方で,var.equal=FALSE とすればよい。
wilcox.test 関数は,マン・ホイットニーのU検定を行う。exaxt=FALSE, correct=FALSE は基本的な結果を出すため。

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