★ ウィルコクスン検定データの置換について ★

6368. ウィルコクスン検定データの置換について キシュウシバ 2005/04/04 (月) 15:10
└6369. Re: ウィルコクスン検定データの置換について 青木繁伸 2005/04/04 (月) 16:13
 └6370. Re^2: ウィルコクスン検定データの置換について キシュウシバ 2005/04/04 (月) 16:44
  └6372. Re^3: ウィルコクスン検定データの置換について 青木繁伸 2005/04/04 (月) 17:41
   └6375. Re^4: ウィルコクスン検定データの置換について キシュウシバ 2005/04/04 (月) 21:31
    └6377. Re^5: ウィルコクスン検定データの置換について 青木繁伸 2005/04/04 (月) 21:43
     ├6383. Re^6: ウィルコクスン検定データの置換について 青木繁伸 2005/04/04 (月) 23:54
     └6381. Re^6: ウィルコクスン検定データの置換について DISIR 2005/04/04 (月) 23:40


6368. ウィルコクスン検定データの置換について キシュウシバ  2005/04/04 (月) 15:10
2つの商品について,10項目の質問に5段階(「5:好き⇔嫌い:1)でそれぞれ回答してもらい,その結果をウィルコクスン検定 にかけました。その際,10項目の内,3項目の質問が程度を問う質問であったため,「3:ちょうどよい」を5,「4:強すぎる」「2:弱すぎる」を3, 「5:強い」「1:弱い」を1,というように置き換えて検定にかけましたが,そもそも置き換えた結果を検定にかけるという行為は統計的に正しいものなので しょうか?(今回はポジティブとネガティブを強引に合わせるためにそうしたのですが)ご回答よろしくお願い致します。

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6369. Re: ウィルコクスン検定データの置換について 青木繁伸  2005/04/04 (月) 16:13
> 「3:ちょうどよい」を5,「4:強すぎる」「2:弱すぎる」を3,「5:強い」「1:弱い」を1,というように置き換えて検定にかけましたが,そもそも置き換えた結果を検定にかけるという行為は統計的に正しいものなのでしょうか?

これは,統計学が答えられる問題ではないでしょう。
「強い」と「弱い」を一緒にして良いか?
「強すぎる」と「弱すぎる」のは,「強い」・「弱い」より良いことなのか?

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6370. Re^2: ウィルコクスン検定データの置換について キシュウシバ  2005/04/04 (月) 16:44
早速のご返信ありがとうございます。

> 「強い」と「弱い」を一緒にして良いか?
> 「強すぎる」と「弱すぎる」のは,「強い」・「弱い」より良いことなのか?

大変失礼致しました。「強すぎる・弱すぎる」は「やや強い・やや弱い」の誤りです。
「強 い」と「弱い」と同じ扱いにしてしまうことに私自身も疑問を持っているのですが,社内で確認したところ「丁度良い=ポジティブ」「強い・弱い(=丁度よく ない)=ネガティブ」という点で比較することに重点をおきたいとのことでした。よってかなり強引に検定にかけたことになるのですが,その上でもう一つお伺 い致します。回答者が回答した数値を加工して検定にかけるということは間違いではないのでしょうか?

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6372. Re^3: ウィルコクスン検定データの置換について 青木繁伸  2005/04/04 (月) 17:41
丁度良いのが一番良いのだということなら,よいのでしょう。

>回答者が回答した数値を加工して検定にかけるということは間違いではないのでしょうか?

繰り返しますが,これは,統計学が答えられる問題ではないです。
明らかな誤りという場合は除きます。たとえば,テストの得点を,「普通の学生とは思えないので,0点も100点も0点にする」というのは間違いでしょう。

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6375. Re^4: ウィルコクスン検定データの置換について キシュウシバ  2005/04/04 (月) 21:31
ご回答ありがとうございます。統計学的でないということがわかりました。
そもそも尺度として不安定な5段階設定ですので,「どうやって差を導き出すか」というところに近い考えで試行錯誤した結果でした。重視する点を明確にし,半ばあやふやな状況あることを認識しつつ,検定を利用していく必要があると感じました。
ありがとうございました。

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6377. Re^5: ウィルコクスン検定データの置換について 青木繁伸  2005/04/04 (月) 21:43
誤解されているようなふしもありますので,補足

ちょうど良いというのの対極として,「強すぎる」・「弱すぎる」 というのを設定するという観点もあるだろうし,「良く効く」,「やや効く」,「ちょうど良い」,「あまり効かない」,「全く効かない」というような認識の 方が良いかもしれないという見方も有るだろうということ。

そもそも,アンケート調査票を作った段階で,「ちょうど良い」が最高で,「強すぎる」や「弱すぎる」は悪いことというなら,その二つの選択肢は「あまり良くない(強すぎたり・弱すぎたりする)」というように設定すべきだっただろうと言うことです。

回答者は,そこに実際に書かれている言葉に丸を付けるわけですから,丸を付けさせる,付けさせられる状況と異なるような再コード化をするのは問題だろうということですよ。

アンケート調査というのは,あまりいい加減に行うととんでもないしっぺ返しを受けますよ。

データを取った後であれこれ考えても,手遅れ。

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6383. Re^6: ウィルコクスン検定データの置換について 青木繁伸  2005/04/04 (月) 23:54
今はやりの学生による授業評価の項目で,
「授業レベルはちょうど良かった」という馬鹿な質問項目がありました。
学生にとって見れば,やさしすぎるということも確かになくはないのだろうけど,回答選択肢として,
「ちょうど良い」,「あまり良くない」,「良くない」とするのはあまりにもお馬鹿さん。
「良くない」は,「難しすぎる」,「やさしすぎる」の両者が含まれているのだそうだ。ま,そういう判断基準もなくはないだろう。
しかし,「良くない」と回答された授業を行っている先生は,とっちの方向へ改善すればよいか分からない。

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6381. Re^6: ウィルコクスン検定データの置換について DISIR  2005/04/04 (月) 23:40
評価者は強いから弱いという順序関係が設定されたスコアの5段階評価をしたにすぎず,Wilcoxon検定は順序カテゴリカル データの検定をしたにすぎません。それを5段階評価で5なんかとる子は変わり者で,3ぐらいとる子の方がかわいいというようなことを後から癖のある教育評 論家みたいなこと言いだすとデータをまとめるのはすごく難しくなるのではないでしょうか?そもそも10項目もアンケートして,次から次へWilcoxon 検定するより,多変量解析手法を使って,2つの商品の印象の特徴をはっきりさせた方がいいと思います。

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