「統計学関連なんでもあり」の過去ログ---033

★ 信頼区間の解釈 ★

6334.　信頼区間の解釈　後藤　2005/03/25 (金) 23:05
├6336.　Re: 信頼区間の解釈　青木繁伸　2005/03/26 (土) 09:22
│└6340.　Re^2: 信頼区間の解釈　後藤　2005/03/27 (日) 01:38
│　└6388.　Re^3: 信頼区間の解釈　Hi☆Rose　2005/04/05 (火) 19:26
└6335.　Re: 信頼区間の解釈　ひの　2005/03/26 (土) 03:04

6334.　信頼区間の解釈　後藤　　2005/03/25 (金) 23:05

バランス練習前後で平衡反応に違いがあるかどうかの研究をしています。
1実験群は練で平衡反応が有意に変化した（対応のあるt検定）
2コントロール群は有意に変化しなかった（対応のあるt検定）
→ だから実験群の変化は信頼できる・・・といいたいのですが，信頼区間も求めておけば良さそうと言われたのですが。コントロール群の1・2回目の差の95％信頼区間と，実験群の1・2回目の差の95％信頼区間とが大幅に異なるかはどれくらいだと大幅といえるのかが良く分らないのです。

コントロール群は
信頼度95％では， t0.05×SE＝ 0.92054854
信頼区間は -0.33043089 ＜差の平均＜ 1.51066618
標本数 17
︱差の平均︱ 0.590117647
差の標準偏差 0.434240504
　t　＝ 1.358965001
実験群は
信頼度95％では， t0.05×SE＝ 0.56699268
信頼区間は 0.612066147 ＜差の平均＜ 1.7460515
標本数 17
︱差の平均︱ 1.179058824
自由度 16
差の標準偏差 0.267461384
　t　＝ 4.408332926
実験群のp値は0．0004でした。
コントロール群は0．19でした。

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6336.　Re: 信頼区間の解釈　青木繁伸　　2005/03/26 (土) 09:22

あなたの実験は二要因（ASB タイプ別名は混合計画または SPFp・q デザイン）ですから，一要因ずつ2回の検定を行うことは不適切でしょう。
区間推定するにしても，ひのさんも指摘しているように，訓練群と非訓練群の変化量の差を検定することに対応して，変化量の母数を区間推定するのではなく，変化量の差の区間推定をすべきなのです。
たとえば，普通の独立二群の平均値の差の検定と区間推定するときに，各群の母平均の区間推定をつまり2つの区間推定結果は出しませんよね。平均値の差の区間推定をすることになります。（データ数が違えば信頼区間の幅は違ってきますので，2つの信頼区間の大小を比べること自体意味がないことなのでしょう）

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6340.　Re^2: 信頼区間の解釈　後藤　　2005/03/27 (日) 01:38

> あなたの実験は二要因（ASB タイプ別名は混合計画または SPFp・q デザイン）ですから，一要因ずつ2回の検定を行うことは不適切でしょう。
＞ひのさん，青木先生ありがとうございます。なるほど，では対応のないt検定で訓練群と非訓練群の各群間の変化量差を検定したほうがいいのですね。
ひとつ追加で質問なのですが，この実験では測定項目が3つあり，各項目ごとに各群間の検定をするべきというのは分かりました。しかし，訓練効果を解釈する際，各群内で項目ごとの変化量の検定を行ったほうが効果を解釈する材料となると思うのですが，このような使用方法はどうなのでしょうか？
また，さきほどの一要因づつ2回の検定を行うと不適切である理由というのはどういうものなのですか？

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6388.　Re^3: 信頼区間の解釈　Hi☆Rose　　2005/04/05 (火) 19:26

> また，さきほどの一要因づつ2回の検定を行うと不適切である理由というのはどういうものなのですか？
一つ目はよくわかりませんでした。このご質問は，多重性の問題について言及されたのではないかと思われます。
検定の多重性，分散分析，交互作用，，などについて調べれば分かると思います。（書くと長くなるのでスイマセンが，，，）

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6335.　Re: 信頼区間の解釈　ひの　　2005/03/26 (土) 03:04

> 1実験群は練で平衡反応が有意に変化した（対応のあるt検定）
> 2コントロール群は有意に変化しなかった（対応のあるt検定）

「しかし，実験群の変化量とコントロール群の変化量との間には有意差がなかった」ということもあり得ますね。そこを検定すべきでしょう。

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