★ ウィルコクソンとfisher exact test ★

5788. ウィルコクソンとfisher exact test 本田 2005/02/02 (水) 12:11
└5791. Re: ウィルコクソンとfisher exact test 青木繁伸 2005/02/02 (水) 13:01
 └5804. Re^2: ウィルコクソンとfisher exact test 本田 2005/02/02 (水) 19:10


5788. ウィルコクソンとfisher exact test 本田  2005/02/02 (水) 12:11
関連二群の差の検定とFisherのexact testで困っております。
狩猟規制をかけた場合にそのエリア内での獣 類による被害が増加し,規制を解除すると被害が減少することを示すため,被害の増減について関連二群を直接比較しようとWilcoxon検定をしました。 規制開始時(規制前年被害と規制初年被害を比較)で有意差なし,規制解除時でも有意差なし。
ただ,データを見る限り影響は確かにあると思われたため,今度はfisherのexact testにより次のような表をつくり検定したところ,片側5%で有意となりました。
          規制  規制解除
被害増加エリア数  7    3
被害減少エリア数  3    9

ここでは「規制によりケモノは増え,被害は増加する。規制解除でこの逆となる」ことを示したかったので,片側検定としてあります(両側では有意でない)。このようなfisherの適用方法には何か本質的な誤りがあるのでしょうか。ご教授いただければ幸いです

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5791. Re: ウィルコクソンとfisher exact test 青木繁伸  2005/02/02 (水) 13:01
> 関連二群の差の検定とFisherのexact testで困っております。

Fisher の exact test は,独立二群の検定です。
>           規制  規制解除
> 被害増加エリア数  7    3
> 被害減少エリア数  3    9

総合計7+3+3+9 = 22 地区ではないでしょう?

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5804. Re^2: ウィルコクソンとfisher exact test 本田  2005/02/02 (水) 19:10
早速のご指摘有り難うございました。
教科書のカイ二乗の部分を再度読み直したところ「行列に配置した要因が互いに独立か どうかをみる」とありました。ここをずいぶんと甘く誤解していたことが今回の誤りです。確かにご指摘の通り一部の地区は重複してデータをとっております。 このデータをのぞいて再度検定したところ有意性は認められませんでした。
このデータによる議論はあきらめざるを得ないのですが,今後検定に耐える だけのデータ数を集めつづけ,同様にfisherの検定にかける事自体問題はありますでしょうか。それともWilcoxon検定で有意性が認められなかっ た段階で潔くあきらめるべきなのでしょうか。狩猟規制による影響は,被害以外でも見ようとしているのですが,検定で有意差がなかったから被害には影響なし と結論づけることは,どうもあやまった主張をするような気がしております。ここで正しい考え方とは「仮説を肯定も否定もしきれないグレーなデータはそもそ も公にするべきでない」ということでしょうか。

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