★ 規定要因であることを示すための回帰分析 ★
4745. 規定要因であることを示すための回帰分析 おばら 2004/10/28 (木) 20:50
└4747. Re: 規定要因であることを示すための回帰分析 青木繁伸 2004/10/28 (木) 21:08
└4750. Re^2: 規定要因であることを示すための回帰分析 おばら 2004/10/28 (木) 23:11
└4751. Re^3: 規定要因であることを示すための回帰分析 青木繁伸 2004/10/28 (木) 23:22
└4752. Re^4: 規定要因であることを示すための回帰分析 おばら 2004/10/29 (金) 06:58
4745. 規定要因であることを示すための回帰分析 おばら 2004/10/28 (木) 20:50
論文を投稿したところ,査読者より,性や年齢が規定要因であることを示す必要があるので回帰分析を行うことと指示されました。
独立変数は性,年齢,日常活動自立度,従属変数は血液検査データの5項目として,回帰分析を行うと書いてありました。
下記の点について教えて下さい。
1.この場合,どの回帰分析方法を用いればよいか
(単回帰分析,重回帰分析,その他)
2.どのような分析結果になったら規定要因となるのか
(例えば,検査データの全項目においてp<0.05である)
3.規定要因が2つあり,どちらが重要な規定要因であるかを比べる場合,どのように判断すればよいのか
(例えば,R2乗が高い,p値が低い)
4.分析結果の表を作成する時に,必ず表示しなければならない項目は何か
(R,R2乗,F値,t値,p値,その他)
統計学に関して詳しくありませんので,意味不明なことを書いているかもしれません。
以上,宜しくお願い致します。
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4747. Re: 規定要因であることを示すための回帰分析 青木繁伸 2004/10/28 (木) 21:08
> 1.この場合,どの回帰分析方法を用いればよいか
> (単回帰分析,重回帰分析,その他)
重回帰分析でしょう。
質問者の意識の中には,多変量解析という認識が乏しいようですから,特に。
た
だし,従属変数がなんなのかにもよりまして(質問者が提示した情報では血液検査(それも5項目あるとか)データとしか書かれていないので,5種類の重回帰
分析をやるのかどうかはわからないのですが。また,血液検査の結果が二値データであるとすれば多重ロジスティック分析と言うことになるわけではありま
す)。
> 2.どのような分析結果になったら規定要因となるのか
> (例えば,検査データの全項目においてp<0.05である)
「検査データの全項目において」ということはどういうことを言っているのか不明ですが。
いずれにせよ,重回帰分析を行って,従属変数に有意な関連がある変数を規定要因とみなせと言うことでしょう。
> 3.規定要因が2つあり,どちらが重要な規定要因であるかを比べる場合,どのように判断すればよいのか
重回帰分析をすれば,統一的な基準の下で示される P 値に基づいて判定すればいいだけです。
> 4.分析結果の表を作成する時に,必ず表示しなければならない項目は何か
> (R,R2乗,F値,t値,p値,その他)
全部。しかも,何の F 値なのか(たぶん重回帰分析の回帰の分散分析のF値なんだろうけど,t値なのか(たぶん偏回帰係数の検定のt値なんだろうけど)。
それぞれが何を表すかがわかっているなら,省略できる順序はわかるはず。
> 統計学に関して詳しくありませんので,意味不明なことを書いているかもしれません。
# 統計学がわからないで,統計学を使う論文を書いて,査読者に指摘されて,右往左往するようでは困ります。
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4750. Re^2: 規定要因であることを示すための回帰分析 おばら 2004/10/28 (木) 23:11
早速のレスありがとうございます。
> 「検査データの全項目において」ということはどういうことを言っているのか不明ですが。
> いずれにせよ,重回帰分析を行って,従属変数に有意な関連がある変数を規定要因とみなせと言うことでしょう。
私の説明が不足しておりました。
従属変数の血液検査データは,総蛋白,アルブミン,プレアルブミン,トランスフェリン,ヘモグロビン(いずれも栄養状態の指標になる項目)の測定値です。
今回のケースで重回帰分析を行う場合,1つの従属変数,3つの独立変数に対しての分析を5回(5項目分)すると考えてます。
例えば,日常活動自立度が規定要因になるためには,総蛋白,アルブミン,プレアルブミン,トランスフェリン,ヘモグロビンの全項目に対して有意な関連がなければならないのでしょうか?
> 重回帰分析をすれば,統一的な基準の下で示される P値に基づいて判定すればいいだけです。
例えば,総蛋白は性の影響が最も強い,アルブミンでは日常活動自立度性の影響が最も強い,のように,各血液検査データによって最も影響が強い独立変数が異なる場合があると思います。
多数の従属変数がある場合,性,年齢,日常活動自立度性のうち,どれが栄養状態の指標になる項目にとって重要な規定要因であるか判断する時には,何を基準にすればよいかという意味です。
勉強不足なので素人の質問かと思いますが,宜しくお願い致します。
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4751. Re^3: 規定要因であることを示すための回帰分析 青木繁伸 2004/10/28 (木) 23:22
> 例えば,日常活動自立度が規定要因になるためには,総蛋白,アルブミン,プレアルブミン,トランスフェリン,ヘモグロビンの全項目に対して有意な関連がなければならないのでしょうか?
そうではなくて,ある一つの従属変数を「規定する要因」はどれかということでしょう。
全ての従属変数に共通する規定要因というのもあるでしょうが,それはある一つの従属変数を規定する最重要な物であるという保証はないでしょう?
分析結果に振り回されるのではなく,常に実質的な意味を考えて解釈する必要があります。
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4752. Re^4: 規定要因であることを示すための回帰分析 おばら 2004/10/29 (金) 06:58
> 全ての従属変数に共通する規定要因というのもあるでしょうが,それはある一つの従属変数を規定する最重要な物であるという保証はないでしょう?
> 分析結果に振り回されるのではなく,常に実質的な意味を考えて解釈する必要があります。
規定要因について誤って理解していました。
いろいろ丁寧に説明していただき有り難うございました。
早速,重回帰分析に取りかかりたいと思います。
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