★ 因子分析の手法に関する質問 ★

4319. 因子分析の手法に関する質問 水谷政司 2004/09/18 (土) 13:11
└4320. Re: 因子分析の手法に関する質問 青木繁伸 2004/09/18 (土) 19:48
 └4344. Re^2: 因子分析の手法に関する質問 水谷政司 2004/09/22 (水) 14:18
  ├4352. Re^3: 因子分析の手法に関する質問 ニャンちゅう 2004/09/22 (水) 22:29
  │└4354. Re^4: 因子分析の手法に関する質問 青木繁伸 2004/09/22 (水) 23:05
  └4345. Re^3: 因子分析の手法に関する質問 青木繁伸 2004/09/22 (水) 16:59
   └4346. Re^4: 因子分析の手法に関する質問 水谷政司 2004/09/22 (水) 18:46
    └4349. Re^5: 因子分析の手法に関する質問 青木繁伸 2004/09/22 (水) 21:40


4319. 因子分析の手法に関する質問 水谷政司  2004/09/18 (土) 13:11
現在,PC操作における疲労特徴を因子分析にて行っています.質問項目は51,対象者は106名です.質問項目を3分類して,分 類ごとに因子分析を行うことは可能でしょうか?.この分類ごとに因子解釈を行い,因子得点マップで説明を試みています.3分類の1つは因子得点が0に集 まりました,従って人による疲労の傾向把握は難しいとしました.このように分類して分析をかけること,因子得点は0は影響が少ないことと見てよいのでしょ うか?

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4320. Re: 因子分析の手法に関する質問 青木繁伸  2004/09/18 (土) 19:48
半角カタカナは使わないようにお願いします。

さて,質問項目を3分類して,それぞれで因子分析ということです が,3分類はあなたが(統計学の手法を使わないで)分類したのですか?その分野の知見に基づいて,主観的に質問項目の群を作り尺度とするようなことも当然 あり得るでしょうが,そのようなことをすること自体が因子分析の機能でしょう?

尺度の作り方というような本や論文などをごらんになると良いかと。

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4344. Re^2: 因子分析の手法に関する質問 水谷政司  2004/09/22 (水) 14:18
青木繁伸様 ご返事を頂きましてありがとうございます。51項目全体の因子分析は行っているのですが,質問紙は産業疲労研究会の 分類手法に従った,(1)肉体部位6項目,(2)全体疲労19項目,(3)心的疲労29項目のことで,この分類での特徴把握をしましたら,(1)肉体部位6項目は因子得点 がOに集まり,あまりにも一般的なので解析者の特徴が出ないと考えたことの是非に関する質問でした。他の2つは因子影響が比較的出ています。

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4352. Re^3: 因子分析の手法に関する質問 ニャンちゅう  2004/09/22 (水) 22:29
(1)肉体部位6項目は因子得点がOに集まり,あまりにも一般的なので解析者の特徴が出ないと考えたことの是非

被験者間の特徴はないでしょうが,その前に分析することがあるでしょう.
(1)素点の分布 因子得点は相対的なものなので0というのは得点が集中しているだけで,疲労を感じていないことにはならない.

なんでそんなのが因子にでてきたのという問題.
(1)因子数の設定は適切なのでしょうか.
(2)いっそ,共分散行列を主成分分析してみてはどうでしょう.
第3主成分が極端に小さくなりませんか.

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4354. Re^4: 因子分析の手法に関する質問 青木繁伸  2004/09/22 (水) 23:05
> (1)素点の分布 因子得点は相対的なものなので0というのは得点が集中しているだけで,疲労を感じていないことにはならない.
>
> なんでそんなのが因子にでてきたのという問題.

尺度は,標準集団(一般集団)を基準に作られたもので,評価法もそれなりにあるはずと推測しています(確信に近いが)。
分析者のやっているように分析対象データを因子分析して因子得点によって評価しようとすると,その対象集団の平均値が基準になってしまうわけです。
おっしゃるようにその対象集団が基準集団と大幅に異なって,なおかつ散らばりが少なければ,ある因子得点は0近辺に集まってしまう。しかし,基準集団からすれば異常と言うことに変わりない。

> (1)因子数の設定は適切なのでしょうか.

大本の調査票も一定の評価基準によって作成されてはいるでしょう。
し かし,それは標準集団(一般集団)には当てはまっても,特定の(特殊な)集団に対しては当てはまらない。このようなことは良くあることです(外国で開発さ れた心理テストなどを翻訳して日本人に適用するとき,欧米人に適用できる尺度が日本人にも同じように適用できるかどうかということのように)。

> (2)いっそ,共分散行列を主成分分析してみてはどうでしょう.
> 第3主成分が極端に小さくなりませんか.

これは,かなりの思い切りが必要です。

既存の調査票(尺度)をアプリオリに肯定するかどうかということです。
肯定するとすれば,適用も分析・解釈も,そのプロトコルに沿わないといけない。特に,先行研究の結果と対比して論述するためには,そのプロトコルをはずれると比較できなくなってしまう。

それを否定するとすれば(分析・解釈方法を否定するとすれば),もっとさかのぼって,その調査票自体も否定すべきである,新たな観点に立って調査票の再構成から始めて,分析・解釈法まで再構成しないといけない。

どこかで妥協すべきだが,中途半端な妥協はしないほうがまし。

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4345. Re^3: 因子分析の手法に関する質問 青木繁伸  2004/09/22 (水) 16:59
丸付き数字も使わないでください。
このページの上のタイトルの下3行目に書いてありますね。
そのほかの注意(投稿規程)も読んでおいてください。

> 質問紙は産業疲労研究会の分類手法に従った,(1)肉体部位6項目,(2)全体疲労19項目,(3)心的疲労29項目のことで,

最初からこれを書いておいてください。千里眼じゃないのです。

> この分類での特徴把握をしましたら,(1)肉体部位6項目は因子得点がOに集まり,あまりにも一般的なので解析者の特徴が出ないと考えたことの是非に関する質問でした。

なぜ因子分析をしたのでしょう。
産業疲労研究会のその質問紙の評価は,いちいち得られたデータを因子分析して因子得点を求めて評価するようにマニュアル化されているのでしょうか。該当する項目数をその尺度得点とするようになっているのではないでしょうか。

> 他の2つは因子影響が比較的出ています。

対象者の属性や,作業の特性によるのではないですか。
コンピュータ作業による疲労といっていたように思いますが,コンピュータ作業だと肉体疲労はあまりでないのでは???

> 分類ごとに因子分析を行うことは可能でしょうか?

データセットのどのような部分集合であっても,どのような統計手法も適用できます。ただ,それが妥当でない場合もあるでしょう。

> 因子得点は0は影響が少ないことと見てよいのでしょうか?

そうでしょう?

もし,マイナスの数値があれば,それは影響ではなくて効果(+が疲労を表すなら,マイナスは疲労回復の効果があることになるでしょう?)

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4346. Re^4: 因子分析の手法に関する質問 水谷政司  2004/09/22 (水) 18:46
青木繁伸様 どうもありがとうございました。 大変参考になりました。

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4349. Re^5: 因子分析の手法に関する質問 青木繁伸  2004/09/22 (水) 21:40
> 青木繁伸様 どうもありがとうございました。 大変参考になりました。

あとからこのスレッドを見る人にとっては,何処がどのように参考になったか書いていただいたらもっと有意義なスレッドになるでしょう。

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