3540. 検定方法について… inagaki00 2004/06/25 (金) 10:33
「母分散の区間推定」あるいは「母平均の区間推定」についてはよくなされているようですが,「母集団全体の合計」は推定手法があるのでしょうか?
ある母集団A(例:A県の企業全体)があり,その母集団は大/中/小企業に分けられます。
雇用支援政索のために「大/中/小企業に勤めている人はそれぞれ何万人か」を調べたいとします。全数調査は無理ですので,層別無作為抽出で大/中/小企業層ごとにサンプルを集めて調査します。
登記簿情報から「A県全体の企業数及び,各企業が大/中/小企業のどの層に属するか」のデータは得られるとします(ある時点での社員数は不明)。各層からある程度以上の標本を抽出し,調査対象とします。
調査票には「弊社では正社員・パート社員は何人雇用されておられますか?」の質問を入れ,回答を募ります。
回答を集計した場合「一社あたりの平均正社員数」は大/中/小規模企業ごとに推計でき,またt検定により[大企業の平均社員数は95%の確率で何人から何人までの範囲]は確認できるでしょう。
しかしサンプルの結果から「A県の大企業雇用者数の合計」を推定した場合,統計的な検定は可能でしょうか?
A県全体では,企業層内では社員数の極端な差はないと考えると
「A県全体の大企業雇用者数」=(A県の大企業数/調査対象の大企業数)×{(回答率の逆数)×(回答企業の社員数合計)}
と考えられます。
(回
答率=調査対象企業で回答してきた企業数/調査対象企業数 ですので,回答企業の社員数合計にこの逆数を乗じれば「調査対象企業全体の社員数合計」が推計
できると考えました。同様にして「調査対象企業全体の社員数合計」を「A県の大企業全体の社員数合計」にまで拡張します。
こうして求めた推定値は,検定方法があるとしたら,どのような名称になるのでしょうか?
ご存知の方,ご教授いただけましたら幸甚です。
よろしくお願い致します。
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