★ これは検定の反復ではないのでしょうか? ★

3361. これは検定の反復ではないのでしょうか? 佐賀人 2004/06/05 (土) 12:09
├3368. Re: これは検定の反復ではないのでしょうか? DISIR 2004/06/06 (日) 01:01
│└3369. Re^2: これは検定の反復ではないのでしょうか? 薬剤評価者 2004/06/06 (日) 10:12
│ └3370. Re^3: これは検定の反復ではないのでしょうか? 佐賀人 2004/06/06 (日) 12:32
│  └3401. Re^4: これは検定の反復ではないのでしょうか? DISIR 2004/06/08 (火) 22:19
│   └3426. Re^5: これは検定の反復ではないのでしょうか? 佐賀人 2004/06/10 (木) 22:48
└3366. Re: これは検定の反復ではないのでしょうか? 薬剤評価者 2004/06/06 (日) 00:00


3361. これは検定の反復ではないのでしょうか? 佐賀人  2004/06/05 (土) 12:09
対照と処理1,2を比較して,対照よりも処理1,2をした方が,効果が大きいと証明する場合に次のような方法でしようとする人がいるのですが,

(1)対照と処理1をα=0.05でt検定して,対照<処理1と判断
(2)対照と処理2をα=0.05でt検定して,対照<処理2と判断

 (1),(2)の結果を元に,対照と処理1,2をt検定で比較した結果,
 いずれもα=0.05で対照よりも処理1,2の方が効果がある。

この場合,α=0.1になるのでは?そもそも,多重比較の検定方法を使用するべきだと思ったのですが?いかがでしょうか?
かなり基本的な質問で,すみません。

     [このページのトップへ]


3368. Re: これは検定の反復ではないのでしょうか? DISIR  2004/06/06 (日) 01:01
多重性の調整の必要はありません。検定間の関係がorでなくandの関係である場合は名目有意水準を保てます。この場合に多重性調整を行うのは典型的な誤用です。対照薬とそれぞれの薬剤の平均が等しいという帰無仮説が棄却された時に2つの薬剤の平均の比較をするという手順になっていることをよく確認してください。

     [このページのトップへ]


3369. Re^2: これは検定の反復ではないのでしょうか? 薬剤評価者  2004/06/06 (日) 10:12
> 多重性の調整の必要はありません。検定間の関係がorでなくandの関係である場合は名目有意水準を保てます。
DISIRさんのご指摘のように"and"の場合は調整は不要でしょうね。

>....よく確認してください。
佐賀人さん,仮説,手順を再確認ください。

     [このページのトップへ]


3370. Re^3: これは検定の反復ではないのでしょうか? 佐賀人  2004/06/06 (日) 12:32
> > 多重性の調整の必要はありません。検定間の関係がorでなくandの関係である場合は名目有意水準を保てます。
> DISIRさんのご指摘のように"and"の場合は調整は不要でしょうね。
>

回答ありがとうございます。
確認したいと思います。ただ,and,orの意味がよくわからないのですが・・・。すみません。

     [このページのトップへ]


3401. Re^4: これは検定の反復ではないのでしょうか? DISIR  2004/06/08 (火) 22:19
{対照<処理1(対照と処理1を比較して,処理1の薬効を確認)}かつ{対照<処理2(対照と処理2を比較して,処理2の薬効を確認)}のとき,処理1と2を比較する意味がある。全てが"かつ(and)"の時とどれかがなりたつという"または(or)"のときは区別します。これを考えずに検定するとTukeyの乱用をすることになります。コストと時間そして実験動物の犠牲を最小にするためにも総当たりの検定は控える方が賢い実験者です。

     [このページのトップへ]


3426. Re^5: これは検定の反復ではないのでしょうか? 佐賀人  2004/06/10 (木) 22:48
御回答ありがとうございます。
理解できました。確認もしましたが,andの場合でした。
また,ご指導お願いします。

     [このページのトップへ]


3366. Re: これは検定の反復ではないのでしょうか? 薬剤評価者  2004/06/06 (日) 00:00
>  ... ...対照と処理1,2をt検定で比較した結果,いずれもα=0.05で対照よりも処理1,2の方が効果がある。
> この場合,α=0.1になるのでは?そもそも,多重比較の検定方法を使用するべきだと思ったのですが?いかがでしょうか?

この問題は,最近も話題に上っていましたね。そのときは話に乗り遅れましたが....。
単一試験内で複数の比較を行っているのですから,有意水準は調整するべきです。調整をどの方法で行うかは断言できませんが(笑),調整方法を解析前に決定しておくべき...ということでお茶を濁しておきます。
---- ---- ---- ----
話 は変わりますが,最近,primary end-pointは(すべての比較をあわせて)p<0.05を有意,secondary end-pointは多重性を考慮せず(所詮,その程度の意味しかないから)p<0.01を有意とするという論文をpeer reviewed journalでみました。いや,secondary end-pointの有意水準がp<0.01が妥当かどうかという話ではなく,こういうアプローチもあるのかな?という情報のみ。

     [このページのトップへ]


● 「統計学関連なんでもあり」の過去ログ--- 029 の目次へジャンプ
● 「統計学関連なんでもあり」の目次へジャンプ
● 直前のページへ戻る