★ 残差分析の結果をどう述べれば良いか ★

3236. 残差分析の結果をどう述べれば良いか 翠川 2004/05/19 (水) 22:27
└3237. Re: 残差分析の結果をどう述べれば良いか 青木繁伸 2004/05/19 (水) 22:48
 └3252. Re^2: 残差分析の結果をどう述べれば良いか けむ 2004/05/20 (木) 15:13
  └3254. Re^3: 残差分析の結果をどう述べれば良いか 翠川 2004/05/20 (木) 19:46
   └3258. Re^4: 残差分析の結果をどう述べれば良いか 青木繁伸 2004/05/20 (木) 21:23
    └3259. Re^5: 残差分析の結果をどう述べれば良いか 翠川 2004/05/20 (木) 22:31


3236. 残差分析の結果をどう述べれば良いか 翠川  2004/05/19 (水) 22:27
2回のアンケートを4段階(非常に感じる〜全く感じない)で回答を求め【感じる群】・【感じない群】でカイ二乗検定を行ったところ有意さが無かった。そこで,【非常に感じる】・【少し感じる】・【感じない】で残差分析を行いました。
結果は
     非常に感じる  少し感じる  感じない
1回目  -3.86      2.47     2.27
2回目  3.86      -2.47     -2.27
 で1.96よりいずれも大きくなるのですが,どのように述べれば良いでしょうか?

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3237. Re: 残差分析の結果をどう述べれば良いか 青木繁伸  2004/05/19 (水) 22:48
> 2回のアンケートを4段階(非常に感じる〜全く感じない)で回答を求め【感じる群】・【感じない群】でカイ二乗検定を行ったところ有意さが無かった。そこで,【非常に感じる】・【少し感じる】・【感じない】で残差分析を行いました。

カテゴリーの併合をいろいろ変えて分析していると言うことでしょうか?
あまりそう言うことはしない方がいいと思います。

また,二回のアンケートということですが,同じ対象に二回調査したと言うことでしょうか?下のような分割表にして分析・検定しているのですか?
だとすると,問題です。総合計が倍になっているでしょう。それは,間違いがあることを示す危険信号。

> 結果は 非常に感じる・少し感じる・感じない
> 1回目  -3.86  2.47  2.27
> 2回目  3.86  -2.47  -2.27

# きれいに符号が逆転しているのはなぜ?

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3252. Re^2: 残差分析の結果をどう述べれば良いか けむ  2004/05/20 (木) 15:13

> # きれいに符号が逆転しているのはなぜ?

それはSPSSのいう調整済み残差を使ってるからでしょ.2カテゴリの場合はそうなります.

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3254. Re^3: 残差分析の結果をどう述べれば良いか 翠川  2004/05/20 (木) 19:46
回答ありがとうありがとうございました。

内容については,「指導者がいない」の質問について,平成11年と平成15年に調査を行いました。(対応なし)
1非常に感じる 2少し感じる 3あまり感じない 4全く感じないとし,
実測値   1  2  3  4
今回   62   86   22    3 
前回  104   68   12    1
と言う結果になりました。
(1+2)(3+4)の2カテゴリーにすると有意差がなくなてしまいますが,明らかに前回と今回では回答に差があると思うので,(1)(2)(3+4)のカテゴリーで残差分析をしました。回答の比率の差を述べたいのですが,このような方法は好ましくないのでしょうか?

> > # きれいに符号が逆転しているのはなぜ?
>
> それはSPSSのいう調整済み残差を使ってるからでしょ.2カテゴリの場合はそうなります.

調整された残差(dij)の結果を前回は書きました。
    (1)    (2)   (3+4)
今回  -3.386375   2.473925  2.278832
前回  3.863747   -2.47392   -2.27883

例題(文献)だと絶対値が1.96より大きいものを探す,とあるのですが,どれも大きいので不安になりました。また関係の言い方についてどのように述べたら良いのでしょうか?

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3258. Re^4: 残差分析の結果をどう述べれば良いか 青木繁伸  2004/05/20 (木) 21:23
対応がないということ,了解しました。

> 1非常に感じる 2少し感じる 3あまり感じない 4全く感じないとし,
> 実測値 1  2  3  4
> 今回  62 86 22 3
> 前回  104 68 12 1  と言う結果になりました。
> (1+2)(3+4)の2カテゴリーにすると有意差がなくなてしまいますが,

フィッシャーの正確検定で,P=0.02579となりましたよ。

> (1)(2)(3+4)のカテゴリーで

一般論として,併合方法を変えて有意になる併合法を見いだして有意であったというような結論付けをするのは好ましくないという意味です。

カテゴリー併合をした理由は,「全く感じない」が少ないからでしょうか。
これが気になる場合には,正確検定(Fisher の正確検定の拡張)を行えばいいでしょう。
それを遣うと,カテゴリー併合しなくても,P=0.0005694となりました。

こ れとも関係しますが,4段階は順序が付いているので,このようなデータについてカイ二乗検定自体望ましいものではありません。マン・ホイットニーの U 検定では,期待値が小さいからだめというような制限はありません。マン・ホイットニーの U 検定および,その正確検定でも有意です。

> 残差分析をしました。
残差分析が必要ならば,上のようにカテゴリー併合の上でカイ二乗検定というのもやむをえないでしょうね。

> 例題(文献)だと絶対値が1.96より大きいものを探す,とあるのですが,どれも大きいので不安になりました。

それぞれのセルが両極端に分離しているなら,全部の絶対値が 1.96 より大きくてもさしつかえないでしょう(というか,普通にあり得ることでしょう)。

な お,検定の多重性と言うことを考えると,6個のセルの検定をするなら,たとえばボン・フェローニ法により,両側0.05で検定するとして,絶対値が 2.638257より大きいものを有意とするという方がいいと思うのですが,残差分析を取り上げてある古い本にはその当時多重比較についての理解が十分で なかったのかちゃんと書いてあるものが見つかりませんでした。

> 関係の言い方についてどのように述べたら良いのでしょうか?
素直に述べればいいのではないでしょうか?
前回は,非常に感じるというものが有意に多かったが,今回は有意に減少した。逆とか。。。

(残差分析をする意味があるかどうかは別)

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3259. Re^5: 残差分析の結果をどう述べれば良いか 翠川  2004/05/20 (木) 22:31
ありがとうございました!!

一番の問題点は調査する段階で,どのように質問してそれをどういう方法で分析するか検討してから始める必要があるということだと思いました。簡単な方法で・・・。と安易に考えてしまいました。
ご指摘の点もう一度良く勉強し検討したいと思います。
またよろしくお願い致します。

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