★ 交通事故が有意に減少したかどうか? ★

3234. 交通事故が有意に減少したかどうか? tuchy 2004/05/19 (水) 19:25
├3244. Re: 交通事故が有意に減少したかどうか?   2004/05/20 (木) 00:41
└3235. Re: 交通事故が有意に減少したかどうか? 青木繁伸 2004/05/19 (水) 19:40
 └3253. Re^2: 交通事故が有意に減少したかどうか? tuchy 2004/05/20 (木) 17:08


3234. 交通事故が有意に減少したかどうか? tuchy  2004/05/19 (水) 19:25
現在,交通事故を減らす為に実施する対策の効果分析をしております。
A対策を実施した箇所3箇所では,対策前後で,年平均3.5件から1.5件,2.5件から2.5件,5.0件から1.5件へとそれぞれ変化しました。
交通事故の発生は,一般にポアソン分布に従うということから,t検定は使えない,また,対応ある2変数の組について代表値に差があるかどうかを検定するため,ウィルコクソンの符号付順位和検定を用いようと思いますが,その考え方で大丈夫かご教示下さい。

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3244. Re: 交通事故が有意に減少したかどうか?    2004/05/20 (木) 00:41
> 現在,交通事故を減らす為に実施する対策の効果分析をしております。
> A対策を実施した箇所3箇所では,対策前後で,年平均3.5件から1.5件,2.5件から2.5件,5.0件から1.5件

小数になる前の平均する前のデータで分析してはどうでしょうか?

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3235. Re: 交通事故が有意に減少したかどうか? 青木繁伸  2004/05/19 (水) 19:40
「年平均事故件数」を一種の変数値として扱おうというのは,間違いとは言いにくいでしょうが,なんかすっきりしないという気がします。

それはおいておくとして,ウィルコクソンの符号付順位和検定をつかうとして,3対のデータでは,5%有意水準では絶対に有意にならない。6対あって,一番極端な場合にはじめて有意になる(両側検定)。

別の観点から考えると,このような場合には検定というのはあまり意味がないのではと思います。
いくつかの対策間の優劣を比較するという場合には必要かもしれないですが(それも疑わしい)。
単に交通事故件数(平均事故件数)だけで見るだけではなくて,交通事故の重大性の変化なども総合的に考えれば,「意義のある対策は効果もある」ということになるわけで,その仮定で検定に頼る/検定が役に立つという割合は少ないのではないでしょうか。

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3253. Re^2: 交通事故が有意に減少したかどうか? tuchy  2004/05/20 (木) 17:08
> 単に交通事故件数(平均事故件数)だけで見るだけではなくて,交通事故の重大性の変化なども総合的に考えれば,「意義のある対策は効果もある」ということになるわけで,その仮定で検定に頼る/検定が役に立つという割合は少ないのではないでしょうか。

アドバイスありがとうございます。
「この対策はこんな効果があります」というプラス面を強調するにあたっては,ご指摘いただいたような事故の重度を表現する指標等利用してアピールすることは考えております。
壁 に突き当たったのが,「交通事故の発生は偶発的な要素が大きいので,分析箇所では事故が減少したが,それは自然誤差的な変化であって,本当ににその対策が 効いたからといえるのか?」という意見や,「有意に減少したといえるのか?」という問いに対し,また,施策に展開するため一般化するには,統計的な整理が 必要と考えたのです。
具体の手法を詰めていくと,ご指摘いただいたような検定の意義にもつながるということは,前述のような問いをする人が統計の理解が浅いということなのでしょうか?
それとも,やろうとしていることが余りに事例分析的で,そもそも統計的分析になじまないのでしょうか?

また,別の方にアドバイスいただいたように,平均する前のデータでやることも検討したいと思います。

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