★ 予後影響因子の解析 ★

3011. 予後影響因子の解析 橋本 2004/04/24 (土) 09:11
└3012. Re: 予後影響因子の解析 青木繁伸 2004/04/24 (土) 11:06
 ├3020. Re^2: 予後影響因子の解析 追記その2 橋本 2004/04/25 (日) 04:47
 │└3023. Re^3: 予後影響因子の解析 追記その2 青木繁伸 2004/04/25 (日) 10:12
 │ └3055. Re^4: 予後影響因子の解析 追記その3 橋本 2004/05/02 (日) 21:06
 └3019. Re^2: 予後影響因子の解析 追記その1 橋本 2004/04/25 (日) 04:45


3011. 予後影響因子の解析 橋本  2004/04/24 (土) 09:11
はじめまして。HP大変勉強になりました。

この度,ある眼疾患の視力予後に影響する因子を検討したく,性別,年齢,術前視力,眼内病変の種類・個数,合併全身病変の種類・個数,手術施行の有無と,最終視力を後ろ向きに調査いたしました。過去の同様の報告では重回帰分析や数量化理論,Spearman順位相関係数等を用いたもの等様々ですが,このような質的・量的データが混在している場合,どの手法が適切かつ一般的なのでしょうか。
勉強不足で大変恥ずかしく,また御迷惑をおかけ致しますが,宜しければ御教授賜れますと幸いです。

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3012. Re: 予後影響因子の解析 青木繁伸  2004/04/24 (土) 11:06
> 過去の同様の報告では重回帰分析や数量化理論,Spearman順位相関係数等を用いたもの等様々ですが,このような質的・量的データが混在している場合,どの手法が適切かつ一般的なのでしょうか。

予後を表す変数は何でしょうか?二値変数ですか,多値変数ですか。それとも連続変数ですか。それによって適切な手法は変わってくるでしょう。
一般的に言えば,質的変数と量的変数が混在している場合には,質的変数をダミー変数に変換して量的変数と一緒に分析に使います。

いずれにせよ,正確な回答を期待するなら,情報追加の掲示をすべきでしょう。

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3020. Re^2: 予後影響因子の解析 追記その2 橋本  2004/04/25 (日) 04:47
そして,それらの因子がどの順で予後不良(=最終視力が0.1未満)に寄与しているか知るためには,最終視力0.1以上,0.1未満を従属変数としてダミー変数を用いた重回帰分析(年齢や初診時受診までの期間,眼病変数などは,例えば40歳以上・未満等のカテゴリに分類,そして,眼所見などはは有り=1,無し=2と数値化)を行えばよいのでしょうか。また,多変量解析では独立変数間で影響を及ぼしあう場合は解析結果が影響されるようですが,強い相関を認める変数を省くなどの調整が必要でしょうか。

但,手術施行群は,他部位も同時に手術を行うため,この疾患を原因とする視力低下以外の分も改善します。また,薬物療法適用群は,非適用群と比べもともと重症例が多いです。このような際は,単因子解析・多因子解析それぞれにおいて,手術施行群・非施行群,薬物療法適用群・非適用群と分けて検討する必要があるのでしょうか。

過去の文献やHPを参考にできる限り考えてみましたが,質問がまとまりなく多岐にわたり大変申し訳ございません。御迷惑をおかけ致しますが,宜しければ御教授頂けますと幸いです。

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3023. Re^3: 予後影響因子の解析 追記その2 青木繁伸  2004/04/25 (日) 10:12
(1) 最終対数視力に影響する因子の検討なら重回帰分析
(2) 予後不良に関する因子の検討ならロジスティック回帰分析
いずれの場合も,カテゴリー変数はダミー変数に変換して量的変数と同時に用いる。

なお,これらの解析の前に,単変量,二変量の解析を行う必要性を指摘しておく。

(a) 最終対数視力と各因子の相関を見るためには,最終対数視力および各因子が正規分布するかどうかわからないので順位相関係数が妥当(散布図も描くこと)。名義尺度の因子の場合には,因子ごとの最終対数視力についてマン・ホイットニーのU検定やクラスカル・ウォリス検定なども。
(b) 予後不良は二値変数であるので,各因子との関係はオッズ比などにより検討すべし。また,各因子と予後不良は,カイ二乗検定(各因子が順序尺度の場合はU検定,間隔尺度以上の場合はt検定)により検討すべし。

> (年齢や初診時受診までの期間,
> 眼病変数などは,例えば40歳以上・未満等のカテゴリに分類,

前のコメントにも書いたし,このコメントでも書いたが,量的変数はそのまま使うべし。なぜ,情報を落としますか?

> そして,眼所見などはは有り=1,無し=2と数値化)を行えば

眼所見の有無を1,2 などとするのは,数量化ではありません。
単にコーディングといいます。
数量化はコーディングで与えた便宜的な数値の代わりに目的にあった最適の数値を与えることです。それを行うのはコンピュータプログラムです(注:数量化理論のプログラムだけが数量化を行うものではない。ダミー変数を使って重回帰分析を行うのも,数量化なのだ。ここでも何回も言っているが,数量化I類はダミー変数を使った重回帰分析,数量化II類はダミー変数を使った判別分析だ)。

> 多変量解析では独立変数間で影響を及ぼしあう場合は解析結果が影響されるようですが,強い相関を認める変数を省くなどの調整が必要でしょうか。

必要。
それを,判断してくれるプログラムもあるが,ないときには適切に自分で判断すべし。

> 薬物療法適用群は,非適用群と比べもともと重症例が多いです。
> このような際は,単因子解析・多因子解析それぞれにおいて,
> 手術施行群・非施行群,薬物療法適用群・非適用群と分けて検討

別々に解析するのではなくて,それらも予後を左右する因子として,分析に含めるのです。

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3055. Re^4: 予後影響因子の解析 追記その3 橋本  2004/05/02 (日) 21:06
先日は御助言本当にありがとうございました。
恥ずかしながら順序尺度とは?など用語から再勉強させていただくような状態で,お礼が遅くなり大変申し訳ございませんでしたが,なんとか曲がりなりにも 御指摘頂いた部分までたどりつくことができました。
もし宜しければ現時点で不明な点につきまして再度質問させて頂ければと存じます。

(A)多変量解析の前に単変量解析が必要な理由について
その群がもつ特徴:単変量解析
その群に属することに実際に影響を及ぼした因子:多変量解析
と解釈すれば宜しいでしょうか。
(B)説明変数が多数(100項目ぐらい)あります。また,説明変数中には,ひとつの同じ項目について初診時と最終診察時の値両方が入っています。多変量解析に用いる変数を,単変量解析で有意に出たものだけに限る,またはすべての説明変数間であらかじめχ二乗検定などで相関を調べ有意なものを外した方がよいでしょうか。
それとも,総当りでなくステップワイズなどの変数選択を用いれば絞る必要はないでしょうか。

(C)
先日の御助言
> (b) 予後不良は二値変数であるので,各因子との関係はオッズ比などにより検討すべし。また,各因子と予後不良は,カイ二乗検定(各因子が順序尺度の場合はU検定,間隔尺度以上の場合はt検定)により検討すべし。
につきまして,
所見の有無の場合は,予後良・不良と2X2表を書き,カイ二乗検定やFisher の正確確率検定にてp値を求めました。
同様に年齢などではt検定を行い,同様にp値を求めました。
「各因子との関係はオッズ比などにより検討」と,「各因子と予後不良は,カイ二乗・・」の目的はどのような違いがあるのでしょうか。

重ね重ね申し訳ございません。
宜しければお教え頂けますと幸いです。

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3019. Re^2: 予後影響因子の解析 追記その1 橋本  2004/04/25 (日) 04:45
早速の御返信本当にありがとうございました。
以下に情報を追加させて頂きます。

当該疾患で,予後に影響する因子(その程度が強いほど最終対数視力が低下する因子)もしくはその因子を持つと予後不良(=最終視力が0.1未満)となる因子を知り,さらに,それらの因子がどの順で予後不良(=最終視力が0.1未満)に寄与しているか知りたいと考えています。

例えば,受診までの期間が長いほど,眼所見数が多いほど最終対数視力は低下し,女性,両眼性,全身所見のあるもの,眼所見数が3つより多いものは予後不良例(=最終視力が0.1未満)となることが多く,そして,女性,両眼性,全身所見のあるもの,眼所見数が3つより多いものの順で予後不良例(=最終視力が0.1未満)に寄与している等の結果を得たいと考えています。

A予後の評価法
(1)最終対数視力=等比級数視標配列 (2.0〜-0.3 0.1刻み)
(2)視力の良悪を設定(例えば0.1以上を良好群,0.1未満を不良群)

B検討したい因子
質的
 性別(男,女)
 眼所見 (有,無)
 全身所見 (有,無)
 手術(有,無)
 薬物療法(有,無)
片眼性・両眼性
量的
 年齢(歳)
 初診時対数視力(2.0〜-0.3 0.1刻み)
 受診までの期間(ヶ月)
 眼病変数(1個,2個,3個・・)
 全身病変数(1個,2個,3個・・)
 血清中マーカーの量(mg/dl)

まず,予後に影響する因子(その程度が強いほど最終対数視力が低下する因子)を求めるには,目的変数を最終対数視力,説明変数を連続変数である年齢,初診時対数視力,受診までの期間,病変数とおき,回帰分析をおこなえばよいでしょうか。

その因子を持つと予後不良(=最終視力が0.1未満)となる因子を知るためには,目的変数を0.1以上を良好群,0.1未満を不良群とし,手術(有・無),両眼性・片眼性,年齢(50歳以上の高齢群,50歳以下の若年群)などの群に分け,オッズ比やカイ二乗検定を用いればよろしいでしょうか。

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