★ Bonferoniの不等式による補正が必要かどうかを教えてください! ★

2891. Bonferoniの不等式による補正が必要かどうかを教えてください! スヌーピー 2004/04/07 (水) 18:12
├2920. Re: Bonferoniの不等式による補正が必要かどうかを教えてください! DISIR 2004/04/10 (土) 00:17
├2897. Re: Bonferoniの不等式による補正が必要かどうかを教えてください! 俊坊 2004/04/08 (木) 15:40
└2893. Re: Bonferoniの不等式による補正が必要かどうかを教えてください! 青木繁伸 2004/04/07 (水) 19:39
 └2896. Re^2: Bonferoniの不等式による補正が必要かどうかを教えてください! スヌーピー 2004/04/08 (木) 15:10
  └2899. Re^3: Bonferoniの不等式による補正が必要かどうかを教えてください! スヌーピー 2004/04/08 (木) 16:25
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      └2906. Re^7: Bonferoniの不等式による補正が必要かどうかを教えてください! スヌーピー 2004/04/09 (金) 09:10
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       │└2909. Re^9: Bonferoniの不等式による補正が必要かどうかを教えてください! 青木繁伸 2004/04/09 (金) 13:26
       │ ├2911. Re^10: Bonferoniの不等式による補正が必要かどうかを教えてください! クロネコ 2004/04/09 (金) 15:02
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       │  └2932. Re^11: Bonferoniの不等式による補正が必要かどうかを教えてください! 太郎 2004/04/12 (月) 08:41
       └2907. Re^8: Bonferoniの不等式による補正が必要かどうかを教えてください! 青木繁伸 2004/04/09 (金) 11:18


2891. Bonferoniの不等式による補正が必要かどうかを教えてください! スヌーピー  2004/04/07 (水) 18:12
はじめまして,統計のど素人です。
お知恵を拝借願います。

群は対照群,低濃度群,中濃度群,高濃度群です。
濃度依存性を考慮する必要はありません。
ノンパラメタリック検定をしようとしています。

書籍やネットで調べた結果,Dunn検定やSteel検定を行えばいいというところまでは分かりましたが,研究室の統計ソフトはSPSSしかなく,SPSSはDunn検定やSteel検定ができないので,Mann-WhitneyのU検定とWilcoxonの検定を行おうと思います。

この時,濃度依存性を考慮する場合はBonferoniの不等式による補正をしなければいけないことを理解しましたが,濃度依存性を考慮しない(対照群 対 低濃度群,対照群 対 中濃度群,対照群 対 高濃度群)場合もBonferoniの不等式による補正をしなければならないのでしょうか。
教えてください。

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2920. Re: Bonferoniの不等式による補正が必要かどうかを教えてください! DISIR  2004/04/10 (土) 00:17
最初の「濃度依存性を考慮する必要はありません。」という記載は「対照群<低濃度群<中濃度群<高濃度群」を積極的に主張したいのでないという意味だと書く方がよいのでは?そして「濃度依存性を考慮する場合はBonferoniの不等式」と言うところの記載は「正常対照群,溶媒対照群,陽性対照群,薬剤群」のようにt検定を繰り返してよい場合と異なり「対照群 対 低濃度群or対照群 対 中濃度群or対照群 対 高濃度群」の場合になっているので何らかの方法で多重性の調整をしないといけないということを意識したということを言えばよかったのでは?
SPSSは使ってないのでわからないのですがWilcoxon検定ができるのならWilcoxon統計量は出ているのではないのですか?後はパラメトリックのDunnett用のP値を求める関数か数表があればSteel検定をすることは難しくないのではないですか?

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2897. Re: Bonferoniの不等式による補正が必要かどうかを教えてください! 俊坊  2004/04/08 (木) 15:40
> 書籍やネットで調べた結果,Dunn検定やSteel検定を行えばいいというところまでは分かりましたが,研究室の統計ソフトはSPSSしかなく,SPSSはDunn検定やSteel検定ができないので,Mann-WhitneyのU検定とWilcoxonの検定を行おうと思います。

SteelはR(フリーソフト)で出来ます。パッケージを読み込まなければいけませんが。npmc(nonparametoric multiple comparison)って奴です。

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2893. Re: Bonferoniの不等式による補正が必要かどうかを教えてください! 青木繁伸  2004/04/07 (水) 19:39
濃度依存性を考慮するのとしないのとどこが違うのか,私には分かっていないのですが,検定の多重性と言うことに違いはないと思うのですが,どうでしょう。
検定の多重性があるなら,ボンフェローニ法を適用すべきでしょう。

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2896. Re^2: Bonferoniの不等式による補正が必要かどうかを教えてください! スヌーピー  2004/04/08 (木) 15:10
ありがとうございます。

Bonferroniの不等式による補正を行ってみます。


よく「Bonferroni/Dunn法」や「Bonferroniの不等式に基づく方法がDunn検定である」といった内容の文章を見かけますが,これはどういう意味でしょうか。

単にDunn testの結果をBonferroniの不等式による補正で補うということですか?

恐縮ですが,統計初心者のため,詳しく教えてください。


いずれにしても,SPSSではDunn testができませんので,Mann-WhitneyのU検定のあとにBonferroniの不等式による補正をします。

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2899. Re^3: Bonferoniの不等式による補正が必要かどうかを教えてください! スヌーピー  2004/04/08 (木) 16:25
過去の記事の中で「2721.Re^4:Dunn検定の公式について ほし2004/3/12(金)」とういかきこみがありました。
http://hpmboard3.nifty.com/cgi-bin/thread.cgi?user_id=NCD01156&disp_no=2715&log_no=2715&msg_per_page=10&def=10

この中で「ダン検定は,フリードマン検定で順位を導き出し,「統計的多重比較法の基礎」に記載されているボンフェローニ法を利用すればいいわけですね」という文章がありました。

Dunn testってフリードマン検定のあとにボンフェローニの修正を加えたものなんですか???
(ほしさんを疑うような質問になってしまいました。ほしさん,すみません!!統計初心者だってことで許してください。)

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2901. Re^4: Bonferoniの不等式による補正が必要かどうかを教えてください! 青木繁伸  2004/04/08 (木) 17:44
2715からのスレッドを参照すれば,Dann 検定=ボンフェローニ法ということだと思いますが。ボンフェローニ法はどんな検定手法にでも適用できます。

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2902. Re^5: Bonferoniの不等式による補正が必要かどうかを教えてください! スヌーピー  2004/04/08 (木) 18:23
つまり,

「Dunn検定」=「フリードマン検定にボンフェローニ法を利用する」
「Dunn検定」=「Mann-WhitneyのU検定にボンフェローニ法を利用する」
など,様々な検定法にボンフェローニ法を利用するとそれらすべてをDunn検定と呼ぶということなのでしょうか。

物分りが悪くてすみません。

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2905. Re^6: Bonferoniの不等式による補正が必要かどうかを教えてください! 青木繁伸  2004/04/08 (木) 19:31
スレッドの中のリンクも追えば,
http://www.aichi-gakuin.ac.jp/%7echino/anova/chapter1/sec1-3-4.html
の上の方に,「ダンの多重比較手続き (Dunn's multiple comparison procedure) 又は別名 ボンフェロニ手続き (the Bonferroni procedure)」という一文があるのですが。

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2906. Re^7: Bonferoniの不等式による補正が必要かどうかを教えてください! スヌーピー  2004/04/09 (金) 09:10
ありがとうございました。

「ダンの多重比較手続き 又は別名 ボンフェロニ手続き」つまり
「Dunn検定」=「フリードマン検定にボンフェローニ法を利用する」
「Dunn検定」=「Mann-WhitneyのU検定にボンフェローニ法を利用する」
など,様々な検定法にボンフェローニ法を利用するとそれらすべてをDunn検定と呼ぶということですね。

ここがはっきり分からず,また,はっきり書いてある書籍などに巡り合えずに混乱していました。

そうすると「Dunn検定を行った」というだけでは何の検定にボンフェローニ法を利用したか分からないということになるのですね。。。
ややこしいですね。

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2908. Re^8: Bonferoniの不等式による補正が必要かどうかを教えてください! クロネコ  2004/04/09 (金) 12:12
はじめまして。2906のスヌーピーさんの文章を見て,疑問に思ったので,ちょっと教えてください。下記のサイトでは,Bonferroni/Dunn法について説明があり,その中に正規性があると仮定したテストであると記されています。ボンフェローニは,正規性が無くても利用できると思うのですが,Bonferroni/Dunn法というのは,ダン検定とは別の方法なのでしょうか。

http://wwwyaku.meijo-u.ac.jp/chem_pharm/mhiramt/EText/Statistics/Introduction.html

初歩的な質問ですみません。よろしくお願いします。

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2909. Re^9: Bonferoniの不等式による補正が必要かどうかを教えてください! 青木繁伸  2004/04/09 (金) 13:26
> 下記のサイトでは,Bonferroni/Dunn法について説明があり,その中に正規性があると仮定したテストであると記されています。ボンフェローニは,正規性が無くても利用できると思うのですが,Bonferroni/Dunn法というのは,ダン検定とは別の方法なのでしょうか。

そのページの作者に直接聞く方がいいと思いますが,私はあなたと同じく,正規性の条件は不要と思います。

なお,繰り返しますが,ダン検定という呼び方自体が不適切なのでしょう(2907にも書いた)。

件のページでも「Bonferroni/Dunn法:計算結果を補正した危険率で判定する方法」と言ってますね。Dunn検定とは一言も書いていない。なぜ,書いていないこと,書いているのとは違う方向で読んでしまうのでしょう。不思議です。

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2911. Re^10: Bonferoniの不等式による補正が必要かどうかを教えてください! クロネコ  2004/04/09 (金) 15:02
Dunn検定という呼び方を使っていたため,混乱してしまっていたということですね。ご回答ありがとうございました。またよろしくお願いします。

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2910. Re^10: Bonferoniの不等式による補正が必要かどうかを教えてください! 青木繁伸  2004/04/09 (金) 13:40
「ダン検定」を google で検索したら,二件出てきた。どちらにも,別々の意味で驚いた。

一つ目
昨日キャッシュされたこの掲示板(最新の状態が表示されるが)

二つ目
http://www.jttk.zaq.ne.jp/babxj800/skylark/ur/d7.htm
見れば分かる(^_^;)

「Dunn 検定」は 137 件出てくる。
ただし,「"Dunn検定"」は9件しかない(前後に " がつくのとつかないのでは,大違い。知らない人は確認のこと)

「"Dunn法"」は 11 件,「"Dunnの方法"」は 5 件...

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2932. Re^11: Bonferoniの不等式による補正が必要かどうかを教えてください! 太郎  2004/04/12 (月) 08:41
今までの議論を拝見させていただきましたが,私は次のように考えます。
 (Bonferroni法(あるいはBonferroniの不等式)により有意水準を調整して・・・法を適用した)のような表現になるのかと考えます。

 Bonferroni法と似た方法にDunn-Sidak法(正確にはSとaのスペルの上にそれぞれvと'がつく)があり,そこら辺が混同されているのではないですか。
Bonferroni法:a'=a/M

Dunn-Sidak法:a'=1-(1-a)^(1/M) (左式の (1-a)^(1/M)は(1-a)の(1/M)乗ということです) 

a'は調整された有意水準
aは設定した有意水準(たとえばa=0.05)
Mは比較するペアの総数 


 ちなみに,Bonferroni法よりもDunn-Sidak法の方が少しですが,検出力が高くなります。(有意差が少しだけでやすいということ)

 文献では パソコン統計解析ハンドブックV多変量分散分析・線形モデル編(共立出版) に掲載されています。
 また,統計的多重比較法の基礎(サイエンティスト社)にも両方の式はでています。(ただしこの本にはDunn-Sidak法とは記述されていない)

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2907. Re^8: Bonferoniの不等式による補正が必要かどうかを教えてください! 青木繁伸  2004/04/09 (金) 11:18
> そうすると「Dunn検定を行った」というだけでは何の検定にボンフェローニ法を利用したか分からないということになるのですね。。。
> ややこしいですね。

ですから,2905で引用したページでは「ダンの多重比較手続き Dunn's multiple comparison procedure」といっているのです。
ダン検定などと呼ぶこと自体が不適切なのでしょう。

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