★ これも多重性の問題が生じるのでしょうか? ★

2356. これも多重性の問題が生じるのでしょうか? 医療従事者 2004/02/15 (日) 14:57
└2363. Re: これも多重性の問題が生じるのでしょうか? 俊坊 2004/02/16 (月) 11:02
 └2369. Re^2: これも多重性の問題が生じるのでしょうか? 医療従事者 2004/02/16 (月) 21:10
  └2373. Re^3: これも多重性の問題が生じるのでしょうか? 薬剤評価者 2004/02/17 (火) 10:07
   └2378. Re^4: これも多重性の問題が生じるのでしょうか? 俊坊 2004/02/17 (火) 16:51


2356. これも多重性の問題が生じるのでしょうか? 医療従事者  2004/02/15 (日) 14:57
ある一回の治療に対する反応を,健常者(コントロール)群と患者群で比較する場合,それぞれの群について治療前後の値を対応のあるt検定で検定し,「健常者群は優位な差を認めなかったが患者群は優位な差を認め,両群でその反応に違いがあった」と判断するのは誤りでしょうか? 二元配置分散分析を用いるべきか,あるいはt検定を繰り返すことにも問題があるでしょうか? ちなみに,患者における反応の仕方を調査することが目的です。

     [このページのトップへ]


2363. Re: これも多重性の問題が生じるのでしょうか? 俊坊  2004/02/16 (月) 11:02
こういった試験の場合,「医薬安全性研究会」では「治療前値」を共変量とした「共分散分析」を推奨していたように思います。石村貞夫著「分散分析のはなし」(東京図書)がわかりやすいです。

     [このページのトップへ]


2369. Re^2: これも多重性の問題が生じるのでしょうか? 医療従事者  2004/02/16 (月) 21:10
有難うございます。統計を使い慣れていないもので,共分散分析についても名前を知っている程度です。ご推薦いただいた図書で勉強してみます。また,その他でできるだけ容易(言葉が適切でないかもしれませんが)な統計手法で解析できる方法はないでしょうか?

     [このページのトップへ]


2373. Re^3: これも多重性の問題が生じるのでしょうか? 薬剤評価者  2004/02/17 (火) 10:07
> その他でできるだけ容易な統計手法で解析できる方法はないでしょうか?

ベースラインからの変化率または変化量いずれかを主要評価項目としてunpaired t-testを行うだけで十分なはずです(検定は1回だけ)。ベースラインの値が異なる場合は(統計的な意味だけではなく,医学的な意味も含めて)その段階で研究は失敗です(患者背景が異なる2群を比較しても仕方ない)。

     [このページのトップへ]


2378. Re^4: これも多重性の問題が生じるのでしょうか? 俊坊  2004/02/17 (火) 16:51
測定値が比尺度であれば変化率でいいでしょうし,前値,後値で散布図を描いたときの傾きが1であれば変化量も適切だと思います。ただ,一般的にはそううまくはいかないような気がします(質問者のデータはどうなんでしょうね)。
あと,前値と後値とでは交絡があるため,その影響を除外するには前値を共変量とした共分散分析を行わないと的確さを欠く,と先に述べた研究会で指摘されてました。
統計専門家のご意見がいただけるとうれしいのですが。

     [このページのトップへ]


● 「統計学関連なんでもあり」の過去ログ--- 028 の目次へジャンプ
● 「統計学関連なんでもあり」の目次へジャンプ
● 直前のページへ戻る