★ 両側検定と方向性 ★

2315. 両側検定と方向性 心理学生 2004/02/11 (水) 20:27
└2316. Re: 両側検定と方向性 青木繁伸 2004/02/11 (水) 20:35


2315. 両側検定と方向性 心理学生  2004/02/11 (水) 20:27
すいません,追加質問があります。
両側検定で有意差のある項目についての評定傾向などから,どちらの方に有意差があるかということはわからないのでしょうか?

有意差があるということは,ある確率(有意水準5%なら95%)でどちらかが優れているということですよね。
ということは,評定傾向(U検定の場合,順位和でしょうか)でどちらの方が優れているかわかるような気もするのですが。
素人考えですいません,どなたかアドバイスをください。

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2316. Re: 両側検定と方向性 青木繁伸  2004/02/11 (水) 20:35
> 有意差があるということは,ある確率(有意水準5%なら95%)でどちらかが優れているということですよね。

違います。
「同じである」という帰無仮説が棄却されただけですから,「同じではない」という対立仮説が採択されただけです。

どちらが優れているかということを検証しているわけではありません。
標本から見た「どちらかが優れている」という知見とは無関係です。

事前にどちらかが優れているということが予想され,それを検証したければ,それを対立仮説として片側検定すればいいだけです。

ただし,「結果を見てからどちらかが優れている」ということを検定するという立場は正しいとはいえません。後知恵の検定はだめということ。

なお,片側検定と両側検定の得失をよく考えて検定を行うことが必要です。
特に,普通の場合はなぜ両側検定が行われているか(勧められているか)を理解しておくとよいでしょう。

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