★ 質問紙による解答(順序尺度)の処理について ★

224. 質問紙による解答(順序尺度)の処理について なか 2003/06/29 (日) 17:34
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224. 質問紙による解答(順序尺度)の処理について なか  2003/06/29 (日) 17:34
以前お世話になりました,なかです。
突然ですが,今回もどういう処理をしたらよいのか悩んでいます。
宜しくお願いします。

今回はある特性をもつ人を対象に,質問紙で感覚の特性について調査を行いました。
質問紙は,各感覚においてそれぞれ下位項目として行動に関する質問が10〜20項目ほどならんでいます。
解答は,その行動が見られる頻度を,5段階の順序尺度によって得ています。
目的は,この特性をもつ人たちにおける行動特性・感覚特性を見出すことです。
サンプルは10例前後と少なめです。
何かよい方法はないでしょうか。
たいへん初歩的な質問で申し訳ありませんが,宜しくお願いします。

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226. Re: 質問紙による解答(順序尺度)の処理について 青木繁伸  2003/06/29 (日) 17:51
あ,それと,対照群を設定することをお忘れ無く。

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227. Re^2: 質問紙による解答(順序尺度)の処理について なか  2003/06/29 (日) 18:03
早速のご回答,ありがとうございます。
 例数が少ないというのは,非常に残念な点です。もう少し集めたいのですが,純粋なこの特性を持つ人が何せ少ないがゆえに今のところ集まっているのは10例となっています。
 そこで再びお聞きしたいのですが,統計手法を用いる場合,最低で何例ほど集めるべきなのか,またもし集まったとしたらどういう手法が考えられるのか,ご参考までに教えていただけませんでしょうか?
 さらに,非統計的手法の場合,どのようにまとめる手段が考えられるでしょうか?(それぞれの質問に対して5→○人,4→○人・・・という感じになるのかなと自分では考えているのですが。)
 非常に初歩的な質問で申し訳ありませんが,宜しくお願いします。
 

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230. Re^3: 質問紙による解答(順序尺度)の処理について 青木繁伸  2003/06/29 (日) 20:30
>  例数が少ないというのは,非常に残念な点です。もう少し集めたいのですが,純粋なこの特性を持つ人が何せ少ないがゆえに今のところ集まっているのは10例となっています。

そのような状況はよくあることですので,よくわかります。
やむを得ない状況下で最善を尽くすというのが,科学者の態度ですから,けっして非難・難詰しているわけでは決してありません。

>  そこで再びお聞きしたいのですが,統計手法を用いる場合,最低で何例ほど集めるべきなのか,またもし集まったとしたらどういう手法が考えられるのか,ご参考までに教えていただけませんでしょうか?

何例集めるべきかというのは,どれくらいの差を有意に検出しようとするかと言うことで自ずと決まってくるものです。
http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/lecture/SampleSize/index.html
参照。


ですから,たいていの場合には目的を達成できる例数(データ数)に達しないので,統計学的(特に検定に頼る方法)は適用できないのではないかと思うわけです。もっとも,検定だけが統計手法ではないので,記述統計的にやっていけばいいわけです(多変量解析は,理論的に(データ数が変数の個数より小さいのは不可)だめですから)。

> 非統計的手法の場合,どのようにまとめる手段が考えられるでしょうか?(それぞれの質問に対して5→○人,4→○人・・・という感じになるのかなと自分では考えているのですが。)

その通り。記述統計が主となるでしょうということです。
そして,例数が少ない場合には各例についての情報は相対的に豊富ということになるので,「これこれの場合にはこのような回答が多くなるようだ」とか,回答者(対象者)に密接な情報に基づいた分析になるのだと思います。

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232. Re^4: 質問紙による解答(順序尺度)の処理について なか  2003/06/30 (月) 00:16
質問ついでにもう一つだけお願いします。

> 記述統計が主となるでしょうということです。

ということですが,記述統計の場合でも対照群を設定すべきなのでしょうか?
この質問紙は健常な人のデータにもとづく出現率が一応標準値として出ているのですが,それと比較してどうこうということはできないのでしょうか?(厳密にいえば,この標準値データは今のところ年齢を制限した中で取られているものしか出てないので,たぶん比較してはいけないのでしょうが。)


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233. Re^5: 質問紙による解答(順序尺度)の処理について 青木繁伸  2003/06/30 (月) 10:30
> ということですが,記述統計の場合でも対照群を設定すべきなのでしょうか?

記述統計の場合でも比較対照とすべきものがないと,対象群にだけ見られる特徴なのか一般的に見られることなのか分からないでしょう。

> この質問紙は健常な人のデータにもとづく出現率が一応標準値として出ているのですが,それと比較してどうこうということはできないのでしょうか?

そりゃできるでしょう。

>(厳密にいえば,この標準値データは今のところ年齢を制限した中で取られているものしか出てないので,たぶん比較してはいけないのでしょうが。)

それなら,解釈には制限がありますよね。

比較可能な対照群でないと何の意味もないですよね!

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235. Re^6: 質問紙による解答(順序尺度)の処理について なか  2003/06/30 (月) 12:30

> > この質問紙は健常な人のデータにもとづく出現率が一応標準値として出ているのですが,それと比較してどうこうということはできないのでしょうか?

の続きで考えたのですが,各質問項目においてこの特性をもつ人と持たない人との2群で4.3.2.1.0の5段階にそれぞれに属している人数をクロス集計し,χ2検定というのはどうでしょうか?もちろん補正は必要なのでしょうが・・・。もし差があれば,その質問項目はこの特性をもつ人と関連があると言えるのでは?と思うのですが。

> 比較可能な対照群でないと何の意味もないですよね!

はい。その通りです。
実はその特性をもたない人というのは山ほどいるわけで,現在90ほどデータがあります。
もちろん,男女比率や年齢層など合っているものでないと対象群としては使えませんよね・・・。


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408. Re^7: 質問紙による解答(順序尺度)の処理について なか  2003/07/28 (月) 12:34
 それぞれの質問において,5段階の順序尺度で解答するという質問紙に関する統計処理の続きです。
 1つの質問において,それぞれ対照群との比較をマンホイットニー検定を用いて行う(つまり2群での比較を各質問で行っていく)というのは,統計学的にまちがっているのでしょうか?
 また,欠損値(データの記入ミスなど)があるのですが,どう処理したらよいか困っています。

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432. マンホイットニー検定,欠損値について なか  2003/08/02 (土) 01:25
マンホイットニー検定で,欠損値がある場合,データ記入欄が自動的に0を記入するのですが,そのままでよいのでしょうか?
当方のデータは0,1,2,3の4段階の順序尺度であり,このデータの0と混同してしまうのでは?と気になるのですが。

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433. Re: マンホイットニー検定,欠損値について 青木繁伸  2003/08/02 (土) 08:11
> マンホイットニー検定で,欠損値がある場合,データ記入欄が自動的に0を記入するのですが,
> そのままでよいのでしょうか?
> 当方のデータは0,1,2,3の4段階の順序尺度であり,このデータの0と混同してしまうのでは?と気になるのですが。

それは,絶対にまずいでしょう。

なんという名前のソフトですか。
欠損値の取り扱いについて,そのソフトはどういう扱いをすると説明書に書いてあるのでしょうか。
「欠損値の場合には-99を入れなさい」としているソフトもあったですね。。。

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435. Re^2: マンホイットニー検定,欠損値について なか  2003/08/02 (土) 13:28
> 欠損値の取り扱いについて,そのソフトはどういう扱いをすると説明書に書いてあるのでしょうか。
> 「欠損値の場合には-99を入れなさい」としているソフトもあったですね。。。


試しにJavaScriptの統計電卓で99を記入してやってみると,ちゃんと欠損値を認識しているようでした。
Excelや他のソフトでも99で試してみます。ありがとうございます。

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436. Re^3: マンホイットニー検定,欠損値について 青木繁伸  2003/08/02 (土) 18:33
> 試しにJavaScriptの統計電卓で99を記入してやってみると,ちゃんと欠損値を認識しているようでした。
> Excelや他のソフトでも99で試してみます。

「試してみる」のではなくて,使用説明書などで「ちゃんと確認」してください。

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225. Re: 質問紙による解答(順序尺度)の処理について 青木繁伸  2003/06/29 (日) 17:47
> サンプルは10例前後と少なめです。

10例は少なすぎます。
もっと,データを集めるのが先決でしょう。

10例しかないということが前提とすれば,非統計的手法を使うことになるでしょう。目で見て似た例を集めるとか。

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