★ 複数回統計使用時の補正 ★

 346 複数回統計使用時の補正  リッキー  2003/02/12 (水) 23:52
  347 Re: 複数回統計使用時の補正  青木繁伸  2003/02/13 (木) 00:10
   351 Re^2: 複数回統計使用時の補正  リッキー  2003/02/13 (木) 10:54
    352 Re^3: 複数回統計使用時の補正  青木繁伸  2003/02/13 (木) 12:27
     358 Re^4: 複数回統計使用時の補正  リッキー  2003/02/13 (木) 14:25


346. 複数回統計使用時の補正  リッキー  2003/02/12 (水) 23:52
現在,ある遺伝子多型がどういった観察項目と関係があるかということについて研究しております.遺伝子型に従い3群に分け,各観察項目についてKruskal-Wallisを用いました.全部で20項目について統計ているので補正が必要だと思いますが,ボンフェローニ補正を用いると有意水準がp=0.0025とかなり小さくなってしまいます.現在の研究の設定ではそのような値になることは考えられません.またその水準を採用することはβエラーを招いてしまうのではと考えています.このような研究の場合,どのような手段をとるのがよろしいのでしょうか.論文によっては補正を行わずに統計をかけ,考察でそのことに触れているものも見かけますが,いかがなものでしょうか?よろしくお願いします.

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347. Re: 複数回統計使用時の補正  青木繁伸  2003/02/13 (木) 00:10
> ボンフェローニ補正を用いると有意水準がp=0.0025とかなり小さくなってしまいます.

「ボンフェローニ補正」ご存じなのですね。
345からのスレッドに答えてやってください。

> 現在の研究の設定ではそのような値になることは考えられません.またその水準を採用することはβエラーを招いてしまうのではと考えています.このような研究の場合,どのような手段をとるのがよろしいのでしょうか.

ボンフェローニ法は,検出力の点であまりお勧めではないはずです。

> 論文によっては補正を行わずに統計をかけ,考察でそのことに触れているものも見かけますが,いかがなものでしょうか?

補正する場合としない場合で,そんなに変わるものですか。

クラスカル・ウォリス検定に引き続くシェッフェ型の多重比較もありますが,ま,シェッフェ型の多重比較も,あんまり検出力は高くないですね。

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351. Re^2: 複数回統計使用時の補正  リッキー  2003/02/13 (木) 10:54

> 「ボンフェローニ補正」ご存じなのですね。
> 345からのスレッドに答えてやってください。

ボンフェローニ補正は,有意水準を0.05/n (n:統計を用いた回数)とする方法だと認識しておりますが,345からのスレッドにお答えできるような知識はありません.申し訳ありません.


少し混乱してしまっているのですが,群間比較ではなく,ひとつの実験に統計を複数回用いる際は補正する必要はないのでしょうか.極端な話ですがひとつの実験でp=0.05を有意水準として1000回 t検定を行えば,50個(1000*0.05)は有意な項目が出てきてしまい,すべてを有意なものとして扱うのはαエラーの危険があると思うのですが.

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352. Re^3: 複数回統計使用時の補正  青木繁伸  2003/02/13 (木) 12:27
> ボンフェローニ補正は,有意水準を0.05/n (n:統計を用いた回数)とする方法だと認識しておりますが,

え?それって,普通のボンフェローニであって,,,
「補正」というのは何なんでしょうか。

> 少し混乱してしまっているのですが,群間比較ではなく,ひとつの実験に統計を複数回用いる際は補正する必要はないのでしょうか.極端な話ですがひとつの実験でp=0.05を有意水準として1000回 t検定を行えば,50個(1000*0.05)は有意な項目が出てきてしまい,すべてを有意なものとして扱うのはαエラーの危険があると思うのですが.

当然あります。
多重性は3つくらいの由来があったと思います。

ちょっとハードディスクをごそごそ...

Thomas A. Ryan (1959)
Multiple comparisons in psychological research.
Psychological Bulletin, 56(1), 26-47.
で,
error rate per comparison
error rate per experiment
error rate experimentwise
というのがあります。

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358. Re^4: 複数回統計使用時の補正  リッキー  2003/02/13 (木) 14:25

> え?それって,普通のボンフェローニであって,,,
> 「補正」というのは何なんでしょうか。

用語の使い間違えのようです.申し訳ありません.


> 当然あります。
> 多重性は3つくらいの由来があったと思います。
>
そうですよね.そうしますとひとつの実験で複数回(今回の場合Krukal-Wallisを20回)用いる必要がある場合,対処法としてボンフェローニ以外に何かありますでしょうか?前も書きました通りボンフェローニを用いることは現実的ではないのですが.

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