★ ノンパラメトリック検定とメタアナリシス ★

 8 ノンパラメトリック検定とメタアナリシス  リッキー  2003/01/06 (月) 17:39
  9 Re: ノンパラメトリック検定とメタアナリシス  青木繁伸  2003/01/06 (月) 19:25
   14 Re^2: ノンパラメトリック検定とメタアナリシス  リッキー  2003/01/07 (火) 14:16
    15 Re^3: ノンパラメトリック検定とメタアナリシス  青木繁伸  2003/01/07 (火) 14:38
     18 Re^4: ノンパラメトリック検定とメタアナリシス  リッキー  2003/01/07 (火) 16:16
      19 Re^5: ノンパラメトリック検定とメタアナリシス  青木繁伸  2003/01/07 (火) 16:24
       22 Re^6: ノンパラメトリック検定とメタアナリシス  リッキー  2003/01/07 (火) 17:51
        29 Re^7: ノンパラメトリック検定とメタアナリシス  リッキー  2003/01/08 (水) 12:39
         30 Re^8: ノンパラメトリック検定とメタアナリシス  青木繁伸  2003/01/08 (水) 13:09
          31 Re^9: ノンパラメトリック検定とメタアナリシス  リッキー  2003/01/08 (水) 13:52


8. ノンパラメトリック検定とメタアナリシス  リッキー  2003/01/06 (月) 17:39
統計初心者ですがお教え下さい。私はイヌに関する研究をしておりますが,アンケート調査結果を犬種ごとに2群に分けてマンホイットニー解析を行い,有意差を求めました。しかしながら,実際的には一つの犬種において有意差が出ているものよりも,個々の犬種に有意差はなくても全犬種にわたって同じ傾向が出ているものの方が本質的な意味があるのではないかと考えております。このような場合に,メタアナリシスを用いることは可能でしょうか?また,このようなノンパラメトリック検定の結果にメタアナリシスを適用することは可能なのでしょうか?お答え下さい。

     [このページのトップへ]


9. Re: ノンパラメトリック検定とメタアナリシス  青木繁伸  2003/01/06 (月) 19:25
> 統計初心者ですがお教え下さい。私はイヌに関する研究をしておりますが,アンケート調査結果を犬種ごとに2群に分けてマンホイットニー解析を行い,有意差を求めました。しかしながら,実際的には一つの犬種において有意差が出ているものよりも,個々の犬種に有意差はなくても全犬種にわたって同じ傾向が出ているものの方が本質的な意味があるのではないかと考えております。このような場合に,メタアナリシスを用いることは可能でしょうか?また,このようなノンパラメトリック検定の結果にメタアナリシスを適用することは可能なのでしょうか?お答え下さい。

状況がよく分からないのですが,犬種ごとに,ある変数に基づいて2群に分けて別の変数の代表値の差をU検定により検定したと言うことでしょうか。
「個々の犬種に有意差はなくても全犬種にわたって同じ傾向が出ているもの」ということなら,犬種を分けずに(全データを一緒にして)一回だけU検定すればいいのではないかと思います。

     [このページのトップへ]


14. Re^2: ノンパラメトリック検定とメタアナリシス  リッキー  2003/01/07 (火) 14:16
> 状況がよく分からないのですが,犬種ごとに,ある変数に基づいて2群に分けて別の変数の代表値の差をU検定により検定したと言うことでしょうか。
> 「個々の犬種に有意差はなくても全犬種にわたって同じ傾向が出ているもの」ということなら,犬種を分けずに(全データを一緒にして)一回だけU検定すればいいのではないかと思います。

状況は,先生のおっしゃるとおりです。
私も,全データを一緒にしてU検定はしたのですが,全犬種で同じような傾向が出ていても全データの検定では必ずしも有意差が出るわけではありません(有意差が出る項目もあります。多分各犬種の例数が異なるために,例数の多い犬種に結果が引っ張られてしまうような気がしています)。私はこのような場合に,全データの検定で有意差がつくものだけをとりあげるのではなく,全犬種において同じ傾向にあることを重要視し,そのことを統計学的に主張したいと思っています。こうした場合にメタアナリシスを適用することは不適切なのでしょうか?

     [このページのトップへ]


15. Re^3: ノンパラメトリック検定とメタアナリシス  青木繁伸  2003/01/07 (火) 14:38
> 多分各犬種の例数が異なるために,例数の多い犬種に結果が引っ張られてしまうような気がしています)。私はこのような場合に,全データの検定で有意差がつくものだけをとりあげるのではなく,全犬種において同じ傾向にあることを重要視し,そのことを統計学的に主張したいと思っています。こうした場合にメタアナリシスを適用することは不適切なのでしょうか?

メタアナリシスであっても,サンプルサイズは考慮しますので,サンプルサイズの大きい研究結果に全体が引きずられるのは避けがたいです。

なお,有意差検定ということではなくて,効果量という観点でものを見ると事態が好転するかもしれません。

     [このページのトップへ]


18. Re^4: ノンパラメトリック検定とメタアナリシス  リッキー  2003/01/07 (火) 16:16
> メタアナリシスであっても,サンプルサイズは考慮しますので,サンプルサイズの大きい研究結果に全体が引きずられるのは避けがたいです。
>
> なお,有意差検定ということではなくて,効果量という観点でものを見ると事態が好転するかもしれません。

早速のお返事ありがとうございます。メタアナリシスもそうですが,効果量という考え方もアンケート結果のようなノンパラメトリックデータに適用することは可能なのでしょうか?

     [このページのトップへ]


19. Re^5: ノンパラメトリック検定とメタアナリシス  青木繁伸  2003/01/07 (火) 16:24
> メタアナリシスもそうですが,効果量という考え方もアンケート結果のようなノンパラメトリックデータに適用することは可能なのでしょうか?

メタアナリシスは,対称とする研究がノンパラメトリックであろうとパラメトリックであろうと,そのミックスであろうとなんら制限を受けるものではありません。
ただ,採用できる手法に制限(限界)があるかもしれませんが。

     [このページのトップへ]


22. Re^6: ノンパラメトリック検定とメタアナリシス  リッキー  2003/01/07 (火) 17:51
早速のお返事度々ありがとうございます。
先生からのコメントを参考にして少し,数値をいじってみたいと思います。また分からないことが出てきましたらよろしくお願いします。本当にありがとうございました。

> > メタアナリシスもそうですが,効果量という考え方もアンケート結果のようなノンパラメトリックデータに適用することは可能なのでしょうか?
>
> メタアナリシスは,対称とする研究がノンパラメトリックであろうとパラメトリックであろうと,そのミックスであろうとなんら制限を受けるものではありません。
> ただ,採用できる手法に制限(限界)があるかもしれませんが。

     [このページのトップへ]


29. Re^7: ノンパラメトリック検定とメタアナリシス  リッキー  2003/01/08 (水) 12:39
度々の質問で申し訳ありません。私が使っているソフトウェアではマンホイットニーのU検定で片側検定ができません。順位検定で片側のP値もしくはZ値を計算できるソフトウェアはあるのでしょうか?よろしくお教え下さい。

>
> > > メタアナリシスもそうですが,効果量という考え方もアンケート結果のようなノンパラメトリックデータに適用することは可能なのでしょうか?
> >
> > メタアナリシスは,対称とする研究がノンパラメトリックであろうとパラメトリックであろうと,そのミックスであろうとなんら制限を受けるものではありません。
> > ただ,採用できる手法に制限(限界)があるかもしれませんが。

     [このページのトップへ]


30. Re^8: ノンパラメトリック検定とメタアナリシス  青木繁伸  2003/01/08 (水) 13:09
> 度々の質問で申し訳ありません。私が使っているソフトウェアではマンホイットニーのU検定で片側検定ができません。順位検定で片側のP値もしくはZ値を計算できるソフトウェアはあるのでしょうか?よろしくお教え下さい。

R なら,できますよ。

というか,話は実に簡単。
P 値は表示されるのですね。
片側検定をする場合は,表示される両側検定の P 値を半分にすればいいだけです。
(U の分布は左右対称!!)

R で確認してみましょう!!

> x <- c(1,2,3,2,4,3,5)
> y <- c(2,3,1,2,4,3,2)


まずは,両側検定

> wilcox.test(x, y, alternative="two.sided")

Wilcoxon rank sum test with continuity correction

data: x and y
W = 29, p-value = 0.596 この値と
alternative hypothesis: true mu is not equal to 0

次に,片側検定

> wilcox.test(x, y, alternative="greater")

Wilcoxon rank sum test with continuity correction

data: x and y
W = 29, p-value = 0.298 この値を比べてみてください
alternative hypothesis: true mu is greater than 0

     [このページのトップへ]


31. Re^9: ノンパラメトリック検定とメタアナリシス  リッキー  2003/01/08 (水) 13:52
度々本当にありがとうございました。またよろしくお願いします。

     [このページのトップへ]


● 「統計学関連なんでもあり」の過去ログ--- 023 の目次へジャンプ
● 「統計学関連なんでもあり」の目次へジャンプ
● 直前のページへ戻る