★ データの集め方について ★
151 データの集め方について 坂本虎雄 2002/01/07 (月) 10:32
163 Re: データの集め方について sb812109 2002/01/08 (火) 00:40
172 Re^2: データの集め方について 坂本虎雄 2002/01/08 (火) 13:42
206 Re^3: データの集め方について sb812109 2002/01/09 (水) 23:50
151. データの集め方について 坂本虎雄 2002/01/07 (月) 10:32 |
はじめまして,ご意見をお願いします。
ランダムに患者を選択したり,効果に影響しそうな因子を層別化などにより,水準を合わせてから,できるだけ,効果以外の要因を,前後などの2群で比較することがよくあります。しかし,データの数を一定の数集めたり,同じ環境で実験的に2群を比較することは難しい場合があります。結局,2つの期間でデータを取り検定を行ってしまう場合が多いです。仕方なく,調査の時に,効果以外の影響しそうな因子についても調べておいて,その因子が2群間で有意な差でなかったかどうかを検定して,有意差がないということを後から分析します。そこで今回の調査で比較する効果をみるための標本として2群の効果以外の要因のいくつかの条件は有意な差がない条件の2群間で比較検定しました。と結論つけることは間違いでしょうか。
たとえば,ある療法を2つの期間で入院してきた患者さんで調査して,性別,年齢などが影響しそうな場合は,2群で有意かどうか検定(あとで)して,療法の効果をみる2群は偏りのない条件で行い,効果の比較をしました。という場合などです。
お願いいたします。
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163. Re: データの集め方について sb812109 2002/01/08 (火) 00:40 |
> 2群の効果以外の要因のいくつかの条件は有意な差がない条件の2群間で
> 比較検定しました。と結論つけることは間違いでしょうか。
意味がよく判らないのですが,例えば,2群間で有意な差を認める因子が年
齢であった場合,この年齢をどの様に取り扱うのでしょうか。
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172. Re^2: データの集め方について 坂本虎雄 2002/01/08 (火) 13:42 |
> > 2群の効果以外の要因のいくつかの条件は有意な差がない条件の2群間で
> > 比較検定しました。と結論つけることは間違いでしょうか。
>
> 意味がよく判らないのですが,例えば,2群間で有意な差を認める因子が年
> 齢であった場合,この年齢をどの様に取り扱うのでしょうか。
ご意見有難うございます。
ご指摘のとおりなのですが,もし年齢に有意差があったら,効果をみるどころか,それを調査した2群に年齢の偏りがあって,もしかしたらその年齢要因の影響で効果の有意差が出たのではないかということになります。しかし,年齢などの水準を合わせるために,層別化したり,振り分けたり,無作為抽出が難しい場合です。例えば,入院してくる患者に限って一定期間で調査しなければ成らない場合など,2群を合わせていると数が集まらなかったり,なかなか平等にならないうちに,期限切れの場合などです。後の祭りで検定してもどうするんだということになるのですが,その辺を分析しておかないでただ効果の有意差だけをみるのも,信頼性にかけると思うのです。(有意差が出なければ良いのですが),どのような対処しておけば一般的に問題がないかということです。 |
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206. Re^3: データの集め方について sb812109 2002/01/09 (水) 23:50 |
> どのような対処しておけば一般的に問題がないかということです。
交絡因子の調整の問題です。データ収集後においては,統計学的調整が
最も強力だと思います。回帰分析の本等を参考にされたらいいと思いま
す。
>(有意差が出なければ良いのですが)
医学データの場合,交絡は同じ方向を向いている場合が少なくないと思
います。例えば,高齢者は高血圧,糖尿病等を合併することが少なくあ
りません。個々の因子が統計学的に有意な水準に達しなくとも,それら
の因子を同時に考慮した場合,交絡を無視できない可能性があると思い
ます。従って,単変量解析の結果,2群に統計学的に有意な差がないか
らといって,そのまま結論を下すことには多少の躊躇いを感じます。
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