★ クロンバックαについて質問があります ★

 244 クロンバックαについて質問があります  けい  2001/09/23 (日) 18:11
  245 Re: クロンバックαについて質問があります  青木繁伸  2001/09/23 (日) 20:51
   246 Re^2: クロンバックαについて質問があります  けい  2001/09/24 (月) 18:39
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     250 クロンバックαの有用性について  DISIR  2001/09/25 (火) 15:00
      263 Re: クロンバックαの有用性について  青木繁伸  2001/09/26 (水) 14:29
      252 Re: クロンバックαの有用性について  青木繁伸  2001/09/25 (火) 16:40
       253 Re^2: クロンバックαの有用性について  青木繁伸  2001/09/25 (火) 17:20
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         257 Re^4: クロンバックαの有用性について  けい  2001/09/26 (水) 11:26


244. クロンバックαについて質問があります  けい  2001/09/23 (日) 18:11
はじめまして。私は遺伝学を専攻する学生です。主に質的な形質について,形態の分析に主成分を使いました。そこで,データの信頼性を確認するためにクロンバックαを求めたのですが,ソフトを使ったのでよく中身もわからないまま数値が出てきたので,こちらで確認させて頂いた次第です。でも,まだよくわからないのです。そこで質問なのですが,この統計処理は,「用いた形質が正規分布を持ち,かつ,例えば第一主成分を構成するそれぞれの形質の分散が適当である」ことの確認のために行われているという認識でかまいませんか?例えばある対象だけが1で,あとは全て0であるような形質(心理学なら質問,など)は不適当なのでデータから除外した方がいい,などという風に使われるのでしょうか?

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245. Re: クロンバックαについて質問があります  青木繁伸  2001/09/23 (日) 20:51
質問に用いられている用語の定義が分かりづらいものがありますが...

基本的には,

合計される得点の個々を構成する要素は,同じように測定されること

たとえば,10項目の合計得点が計算されるとすると,
そのうちの5項目が1〜5の5件法で測定され,残りの五項目は100点満点で測定されるというのでは困るでしょう。

全ての項目が0または1の値を取るというのは別にかまわないであろう

ということくらいの制限だと思いますけど,どうなんでしょうか?

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246. Re^2: クロンバックαについて質問があります  けい  2001/09/24 (月) 18:39
おこたえどうも有り難うございます。
勉強不足で自己流用語を使用してしまいました。申し訳ありません。。。
おこたえの内容ですが,とてもショッキングです。
私は大きな誤解をしていたことに気がつきました!
でも,データを共分散行列でなく,相関行列にすれば,基準化されるので,
最初に用いた生データが1から10のものと1から100のものなどばらばらで用いても大丈夫なのではないでしょうか?
げんに,私が用いたデータは0か1しか使用していないというものではありませんし,量的なもも質的なものを両方含んでいるにもかからわず,クロンバックのαの値は高かったです。だから私がデータとして採用した形質は正しいとは言えるかと思ったのですが。。。

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249. Re^3: クロンバックαについて質問があります  青木繁伸  2001/09/24 (月) 21:13
ひょっとして,相関係数行列だと基準化されるからというのは,相関係数行列に基づく主成分分析をしたから大丈夫ではないかという意味ですか?

主成分分析を行った後,何をどのよう用いてクロンバックのα信頼性係数を計算したのですか?
クロンバックのα信頼性係数の使い方を間違えているように思えてなりませんが....

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248. Re^3: クロンバックαについて質問があります  青木繁伸  2001/09/24 (月) 20:53
http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/lecture/misc/alpha.html
はご覧いただいたのでしょうね?

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247. Re^3: クロンバックαについて質問があります  青木繁伸  2001/09/24 (月) 20:49
> でも,データを共分散行列でなく,相関行列にすれば,基準化されるので,
> 最初に用いた生データが1から10のものと1から100のものなどばらばらで用いても大丈夫なのではないでしょうか?

おっしゃる意味が分かりません。

クロンバックのα信頼性係数の計算に相関係数行列が関係しますか?
基準化されるというのはどういうことでしょう。
元のデータを平均値0分散1に標準化した後でクロンバックのα信頼性係数を計算するのですか?

> げんに,私が用いたデータは0か1しか使用していないというものではありませんし,量的なもも質的なものを両方含んでいるにもかからわず,クロンバックのαの値は高かったです。だから私がデータとして採用した形質は正しいとは言えるかと思ったのですが。。。

クロンバックのα信頼性係数の値が高かったから分析法が正しいという論理は成り立たないと思うのですが。

それと,あなたのデータがクロンバックのα信頼性係数を計算するのに適切なものであるかどうかよく分からないです。実際のデータでなくていいですから,データの一部を示してくれませんか?そして,それを用いて何をどのようにいおうとしているのかを。

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250. クロンバックαの有用性について  DISIR  2001/09/25 (火) 15:00
質問者の方が何か完全に誤用しているように感じますが,この指標を普段使わないので,はっきりしたことが言えません。
私もこの際教えていただければと思います。
私はα係数は同じ特性を測定する項目間の相関性をみるために用いるものと認識いたしておりました。この指標は主成分分析の前に行い項目を吟味したり,その項目の再現性を吟味したりするために使うものだと思っておりました。ただ,α係数は項目間の相関が小さくても項目数が多くなると1に近い値をとるという欠点があり,これを鵜呑みにするのは危険ではという認識であります。

α=項目数×相関係数の平均÷{1+相関係数の平均×(項目数-1)}

実際,どの程度有用な指標なのでしょう。各分野の方々のご意見をお教えいただければと思います。

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263. Re: クロンバックαの有用性について  青木繁伸  2001/09/26 (水) 14:29
> ただ,α係数は項目間の相関が小さくても項目数が多くなると1に近い値をとるという欠点があり,これを鵜呑みにするのは危険ではという認識であります。
>
> α=項目数×相関係数の平均÷{1+相関係数の平均×(項目数-1)}

前提としては,尺度というのは,それを構成する下位概念(変数)はそんなにむちゃくちゃ多いものではないということがあるでしょう。
ほぼ10〜20個?20じゃ多すぎるか。
たくさんの下位質問で測定すれば,結果(合計点)の信頼性があがるのは自然。
ただ,相関が小さい質問を10数個寄せ集めても,αはそんなに大きくならない(と思いますが)。

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252. Re: クロンバックαの有用性について  青木繁伸  2001/09/25 (火) 16:40
> α=項目数×相関係数の平均÷{1+相関係数の平均×(項目数-1)}

この定義はクロンバックのα信頼性係数とは異なると思うのですが。
念のためにテストデータで計算してみましたが違った値になります。
http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/lecture/stats-by-excel/vba/html/alpha.html

相関係数というのは,合計点と各項目の相関係数,
相関係数の平均というのは項目数分の相関係数の平均値ですか?

クロンバックのαは,尺度構成のときに使われることが一般的だと思います。
因子分析などにより似た質問項目を集めて尺度を構成し,それに含まれる質問項目の内的整合性を確認するときに使われると思います。

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253. Re^2: クロンバックαの有用性について  青木繁伸  2001/09/25 (火) 17:20
> > α=項目数×相関係数の平均÷{1+相関係数の平均×(項目数-1)}
>
> この定義はクロンバックのα信頼性係数とは異なると思うのですが。

失礼しました。
これは,SPSS だと "Standardized item alpha" と称されるものですね。
項目すべての組み合わせによる相関係数を求めて,その平均値から計算されるものでした。

ということは,原質問者の言うように,標準化したのだから単位や分散には影響されないので,どんな項目を使っても良いということになります。

(このことは,今の今まで知りませんでした。はずかし)

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256. Re^3: クロンバックαの有用性について  けい  2001/09/26 (水) 11:19
未熟な質問におこたえ頂いて誠に有り難うございます。DISIR さんのコメントを読ませて頂いて,私の質問の仕方に問題があることにようやく気がついた次第です。まず,どうしてクロンバックのαのことについて疑問を持ったかというところからです。主成分分析をすることは,これまでの諸先輩方の研究の流れからも最初から決めていたことでした。そこで,うちの研究室には「エクセル統計」というソフトがありますので,データさえ入力すれば中身を理解していなくても結果が自動的に出るという,ある意味恐ろしい状況下にありました。そこで,ソフトを利用する人のためのサイトで「使い方マニュアル」なるものを読んでいると,「主成分に用いたデータの信頼性を確認するために,クロンバックのα」を使います。とあり,そこではさらに自動的にクロンバックα値が出てきたのです。0.8以上あればよい,とありましたが,私には一体なにをチェックしているものなのか全くわかりませんでした。そこで,「クロンバックのα」でサイト検索をした結果,http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/lecture/misc/alpha.htmlこちらのサイトにたどりついた次第です。つづく

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258. Re^4: クロンバックαの有用性について  青木繁伸  2001/09/26 (水) 13:46
> そこで,ソフトを利用する人のためのサイトで「使い方マニュアル」なるものを読んでいると,「主成分に用いたデータの信頼性を確認するために,クロンバックのα」を使います。とあり,

http://www.ssri.com/software/ex2000/alpha.htm
の,
「因子分析などに用いる変数の組み合わせについて信頼性の評価を行うときに使用します。クロンバックの α 信頼性係数は,通常,0.8 以上でなければ妥当な尺度とはみなせません。
尺度内に目的とする特性を測定するとはいえない変数が含まれていると,クロンバックの α 信頼性係数の値が小さくなります。」
という文章ですか?
最初の段落の,最初の文は非常に誤解を生む表現です。
第二段落の文章を見てわかるように,本来クロンバックのαは尺度を構成する変数が内的整合性をもつかどうか(目的とする特性を測定するとは言えない変数が含まれていない--二重否定ですね)を確認するものであって,クロンバックのαによって信頼性の高いことを確認した変数を因子分析(主成分分析)に用いようということを意図しているわけではないと思いますが?

つづく(長くなりそう)

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259. Re^5: クロンバックαの有用性について  青木繁伸  2001/09/26 (水) 13:46
前に書いたかどうか,少なくとも心理学などにおいては,尺度を構成するには因子分析が使われ,同じ因子に所属する質問項目をまとめて尺度が構成され,その尺度の内的整合性をクロンバックのαで確認するという流れです。逆はありません。また,質問項目ということから変数は5件法などにより,確かに質問項目ごとに平均値や分散が異なることはありますが,分散のオーダーが異なるようなことは普通ありません。もしあったとしたらそのような質問項目は因子分析にかける前に除去されるはずです。

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260. Re^6: クロンバックαの有用性について  青木繁伸  2001/09/26 (水) 14:00
勝手にいろいろコメントしていきますが,あしからず

クロンバックのα信頼性係数について,
繁桝算男ら「Q&Aで知る統計データ解析 DOs ans DON'Ts」,サイエンス社
のQuestion 107 もおもしろい。
分散の等しい2変数があり,その変数間の相関係数が2/3であれば,その2変数で構成される尺度のクロンバックのαは0.8じゃないか,それでいいのか?
というものです。
解答の要旨は,
α係数は項目の集合に対してではなく,項目得点の総和である尺度得点(あるいはテスト得点)について定義されるものであること
信頼性係数そのものではなくて,その下限の推定値であること
尺度には内部一貫性とともに内容の広がりが必要であること
α係数は信頼性というよりは内容的妥当性の概念と関係すること
などいろいろ書いてあります。

これらを見ると,先ほどの「エクセル統計のサイト」にあった説明はいかにもおかしいと,改めて感じますがいかが?

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264. Re^7: クロンバックαの有用性について  青木繁伸  2001/09/26 (水) 14:49
> これらを見ると,先ほどの「エクセル統計のサイト」にあった説明はいかにもおかしいと,改めて感じますがいかが?

google で「クロンバックのα」を検索すると70URLくらい出てきますが,幸いなことに,エクセル統計が言うような感じでクロンバックのαを説明(使用)しているところはありませんでした。

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262. Re^7: クロンバックαの有用性について  青木繁伸  2001/09/26 (水) 14:21
> 尺度には内部一貫性とともに内容の広がりが必要であること

単に相関の高い項目を集めて尺度を作っても,汎用性がなくなってしまう。

たとえば,健康状態を調べるときに,
(1)腰が痛いか? (2)背中が重いか? (3)肩が痛いか?
というのと
(あ)体のどこかが痛いか? (い)胃腸の具合が悪いか? (う)よく眠れるか?
というのを比べたら,たぶん後者の方が望ましいというような感じかな?

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261. Re^7: クロンバックαの有用性について  青木繁伸  2001/09/26 (水) 14:11
> α係数は項目の集合に対してではなく,項目得点の総和である尺度得点(あるいはテスト得点)について定義されるものであること

尺度を作った後は,分析・解釈の対象となるのは尺度得点である。尺度を構成する下位概念(変数)が対象にならないわけではないが,主役は尺度得点。
逆に言えば,たくさんの変数を考えなくていいように一つの尺度を構成するのである。

合計点という概念がないところに,クロンバックのαが出る幕はない。
原質問者のデータのように,下位変数がバラバラだとそれらを合計して合計点とすることすら難しくなる(英語が10点満点,数学は50点満点,国語が200点満点のテストがあって,その合計点をそのまま使うと言うことは考えにくい)。

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257. Re^4: クロンバックαの有用性について  けい  2001/09/26 (水) 11:26
ここで自分で数式を理解したり原著を読めばよい話しなのかもしれませんが,不慣れな者で,日本語を先に読ませて頂くと,
「尺度に含まれる個々の質問項目が内的整合性を持つかどうか(目的とする特性を測定する質問項目群であるか)を判定するために用いられる。」とありますが,日本語の意味はわかるのですが,実際に主成分分析に利用するにあたっては,どうつながるのかどうしても理解出来なかったのです。そこで,あのような質問になりました。実は今でも理解出来ている訳ではありません。おこたえを読ませて頂いている限り,単に各項目間の相関性をみているものなのだろうか。。。という漠然とした印象を受けています。 本来主成分は,第一主成分をとれば,あとはそれとは無相関に第二主成分,第三。。と軸を決めていくものだと思います。各項目の相関を確認すれば主成分分析に適当だ,という風にはどうしても結びつきません。
以上の私の未だ残る疑問をご理解頂けたでしょうか。。
長くなりました。すみません。

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