★ 有意差を認めたくないのですが。。。 ★

 384 有意差を認めたくないのですが。。。  ステファン  2001/05/18 (金) 00:10
  386 Re: 有意差を認めたくないのですが。。。  マンボウ  2001/05/18 (金) 02:25
  385 Re: 有意差を認めたくないのですが。。。  マンボウ  2001/05/18 (金) 02:20
   410 Re^2: 有意差を認めたくないのですが。。。  ステファン  2001/05/25 (金) 00:30


384. 有意差を認めたくないのですが。。。  ステファン  2001/05/18 (金) 00:10
2つの装置で同じ試料を測定した値を比べています。
この2つの装置が同等であると言いたいのですが,一元分散分析による検定でも対応のあるt検定でも有意差が出てしまいます。n数が多い(n=120)のも問題なのですが,これはどうにもなりません。
以前,ある統計の本で,有意差が出てしまったけれど,それが意味のある差とは思えない場合は,区間推定までやって説明(言い訳?)することができる・・・というようなことを読んだことがあるのですが,それは具体的にどういうことなのでしょうか。
また,それ以外にも検定で出てしまった有意差を言い訳できるような手法があればご教授いただきたいと思います。

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386. Re: 有意差を認めたくないのですが。。。  マンボウ  2001/05/18 (金) 02:25
> ある統計の本で,有意差が出てしまったけれど,それが意味のある差とは思えない場合は,区間推定までやって説明(言い訳?)することができる・・・というようなことを読んだことがあるのですが

検定と推定(区間推定)は同じことである。しかし,検定は単に有意か有意でないかのいずれかの結論しか出せないが,推定は母数の存在範囲を示すことができる。

二群の平均値の差の検定(推定)を考えよう。

      |-----+-----| A
        |-+-| B
|-----+-----| C
  |-+-| D
=====0=====1=====2=平均値の差

|-+-|は,両端の|が信頼限界。+はその中心(標本平均の差)。

Aは信頼区間が広く,有意で,実質的な差がある。
Bは信頼区間が狭く,有意で,実質的な差がある。
Cはサンプルサイズが小さくて信頼区間が広く,有意でもないし,実質的な差もない。
Dは信頼区間が狭いが,有意ではなく,実質的な差もない。

検定だと,AとBはともに有意差あり,CとDはともに有意差なしとなり,区別できない。

もうおわかりだろうが,検定で有意となった結論を推定によって覆すことはできない。

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385. Re: 有意差を認めたくないのですが。。。  マンボウ  2001/05/18 (金) 02:20
> 2つの装置で同じ試料を測定した値を比べています。
> この2つの装置が同等であると言いたいのですが,一元分散分析による検定でも対応のあるt検定でも有意差が出てしまいます。n数が多い(n=120)のも問題なのですが,これはどうにもなりません。

なんで一元配置分散分析(ですよね)が出てくるんだろ。同じ資料を測定するんだから,対応のあるデータですね。一元配置分散分析は使えません(というか,この場合2群だから一元配置分散分析は対応のないt検定とおなじでしょ)。

> また,それ以外にも検定で出てしまった有意差を言い訳できるような手法があればご教授いただきたいと思います。

それは統計学の手法で行うことではありません。
二つの装置の測定値の平均値の差が,実質的に意味のある差かどうかということを,その分野の知見を総合して判断するのです。
たとえばね,測定装置の測定誤差が±0.1ミリで,平均値の差が0.05ミリなら,そんな差は意味がないことだと分かりますね。しかるに検定をやってみたら,有意な差だと言うことになることだってあるわけです。

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410. Re^2: 有意差を認めたくないのですが。。。  ステファン  2001/05/25 (金) 00:30
ありがとうございました。理解できたような気がします。
ところで,この装置は自社開発の装置なのですが,「測定誤差」の値は一般的にどのようにして決定すべきなのでしょうか。
やはり,区間推定になるかと思いますが,それならば何%で設定すべきであるのか,そのためのサンプルサイズはどの程度必要なのかなど,お教え願いたいのですが。

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