★ 独立試験? ★

 301 独立試験?  おじゃまる  2001/02/05 (月) 16:57
  306 Re: 独立試験?  DISIR  2001/02/06 (火) 15:04
   307 Re^2: 独立試験?  おじゃまる  2001/02/06 (火) 16:32
    309 Re^3: 独立試験?  SCD  2001/02/06 (火) 18:00
     311 Re^4: 独立試験?  DISIR  2001/02/07 (水) 10:27


301. 独立試験?  おじゃまる  2001/02/05 (月) 16:57
薬学系統計初心者です。

ご教授願えれば,幸いです。
次のような試験を計画しました。

1群 無処置群
2群 薬物A投与群
3群 薬物A+薬物B投与群
ただし比較データはパラメトリックで,等分散とします。

このとき,1,2群, 1,3群, 2,3群の全てを比較する場合の検定方法についてです。

私はそれぞれの群は独立試験とは思えないのでtukey-kramerが良いと思うのですが担当者は,違う薬物を投与しているので,関連性がないので,t検定でよい。と,言うのですが,ちょっと納得できません。
私が,間違っているのでしょうか?

よろしくお願いします。

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306. Re: 独立試験?  DISIR  2001/02/06 (火) 15:04
仮説構造によるので一概には言えない。
この場合はいわゆる上乗せ効果を見ていると考えられるから,対象群に対してAが有意である場合において,A+Bの平均Aと平均に差があるかを検定するわけなのでt検定で行う。独立だからt検定という理由は誤っていると思う。試験デザインを考える時点で単に上乗せ効果を見たいのか,併用効果(相加・相乗)を見たいのか考えて行われた方がよい。どっちみち結果が出てから解析方法を考える私はposteriori comparisons はScheffe's procedure以外厳密な多重性の調整はできないので,必要以上に多重性を騒ぎ立てても仕方がないと思っている。

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307. Re^2: 独立試験?  おじゃまる  2001/02/06 (火) 16:32
ありがとうございました。
参考にさせていただきます。

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309. Re^3: 独立試験?  SCD  2001/02/06 (火) 18:00
全ての2対比較を計画している訳ですから,おじゃまるさんの言われるように,Tukey型の多重比較をするのが適切です。

比較形式は異なりますが,効果の指標A,BおよびCがあり,これらをそれぞれ2群間比較する場合に,A,B,Cのそれぞれ2評価間の相関がそれぞれ1の場合,多重性の調整をする必要はありません。
一方,それぞれが無相関の場合,Bonferroni形式の調整をしなければなりません。
ただ,前者の場合,同じ効果の指標を見ているにすぎないという結論に帰着しますが。

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311. Re^4: 独立試験?  DISIR  2001/02/07 (水) 10:27
仮説構造を何も考えず全ての組合わせをTukeyで行うこと自体がよくない。10年くらい前ならこれでも通用したが,今ではまず行わない(全ての組み合わせt検定は問題外)。
Cに対してAが有意でかつAに対してA+Bが有意な場合にCとA+Bを比較する意義を十分考えてから手法を選択する。
C,A,Bの場合とC,A,A+Bの場合は目的が違うので,処理も異なる。本来は実験デザインとしてはC,A,B,A+Bで行う方が望ましい。
この程度のことは最近の薬理研究者向けの統計学を扱った書籍には書かれているはずである。

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