★ エクセルの統計関数の説明 ★

 217 エクセルの統計関数の説明  マンボウ  2001/01/23 (火) 00:24
  218 Re: エクセルの統計関数の説明  マンボウ  2001/01/23 (火) 00:33
   219 Re^2: エクセルの統計関数の説明  マンボウ  2001/01/23 (火) 00:37


217. エクセルの統計関数の説明  マンボウ  2001/01/23 (火) 00:24
統計関数の説明が変だということを指摘したページ(注1)もあるけど,そこでは英語版の表現については具体的記述がない。そこで,英語版のものについてちょっと調べてみた(注2)。

Excel の関数 covar の関数ペーストボックスにおける説明は「共分散(1組の分散の積を平均したもの)を返します」となっているが,これがおかしいのは明らか。
元の英語版での説明がどうなっているかというと,"Returns covariance, the average of the products of paired deviataions"となっている。私のプアーな英語力でも,これが「共分散(対になっている偏差の積の平均)を返します」になるであろうことはわかる。訳者は,deviations を分散と訳してしまったのが敗因。この訳者は deviations (偏差)が何であるかは分かっていない。

あといっぱいあるけど,元々の英語がおかしい(簡単過ぎて意味不明になっている)ものもある。
============
注1:http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/lecture/stats-by-excel/appendix.html
注2:http://www.geol.pdx.edu/ComputerLab/ExcelFunctions.html

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218. Re: エクセルの統計関数の説明  マンボウ  2001/01/23 (火) 00:33
ちなみに,オンラインヘルプの方ではもっと変で,「共分散を返します。共分散とは,2 組の対応するデータ間での標準偏差の積の平均値です。」という一文がある。こんどはどうも,deviations を標準偏差と訳してしまったようだ。deviation と standard deviation を混同してしまったのだろう。訳者が別なんだろうか。

「偏差の積の平均値」というのも,計算の方法を記述しただけであって,共分散の本質(特性)を説明するものとしては不適当だと思う。

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219. Re^2: エクセルの統計関数の説明  マンボウ  2001/01/23 (火) 00:37
オンラインヘルプの続きで,

書式
COVAR(配列1, 配列2)
配列1 整数のデータが入力されている一方のセル範囲を指定します。
配列2 整数のデータが入力されているもう一方のセル範囲を指定します。

ということになっている,どうして「整数のデータ」なんだろうか。
実数(小数点以下の桁を持つ数)では,共分散を計算できないのだろうか(^_^)

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