★ 反復計測ANOVA ★

 237 反復計測ANOVA  なかむら  2000/04/26 (水) 18:09
  244 Re: 反復計測ANOVA  出口慎二  2000/04/28 (金) 21:29
   278 Re^2: 反復計測ANOVA  なかむら  2000/05/08 (月) 17:19


237. 反復計測ANOVA  なかむら  2000/04/26 (水) 18:09
はじめまして。
ある心理実験の結果をまとめた論文を投稿した所,査読者から,すべての要因がWithinであるならば,普通のANOVAではなく, 反復測定ANOVAを使う様にとの指摘を受けました。実験は,1要因計画で,各水準に同一の被験者が割り振られ(すべての被験者が全条件の試行を行うという意味です),同一条件の試行を複数回繰り返してデータを計測しています(試行順序はランダマイズしています)。私は,このデータを1要因乱塊計画として扱い,通常のANOVAを適用しました。
私の理解では,反復測定ANOVAを使うのは,反復試行に何らかの意味がある場合(例えば,投薬後の時間経過に伴う生理状態の変化等)だと考えていたのですが,間違っていたのでしょうか。ちなみに,私の実験では,データの信頼性を挙げるためにくり返し計測を行っており,反復自体(計測順序)には意味がありません(ですので処理でつぶしています)。
それとも,どのようなものであれ反復計測したデータに対しては反復計測ANOVAを適用しないといけないのでしょうか。
どなたかご解説頂けると本当に助かります。また,関連する書籍やWebPageの情報も大歓迎です。

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244. Re: 反復計測ANOVA  出口慎二  2000/04/28 (金) 21:29
> 私は,このデータを1要因乱塊計画として扱い,通常のANOVAを適用しました。

本来,乱隗法による実験計画というのは,ブロック内を均質にする(局所管理する)ことで,ブロック内における処理効果のみに注目すればよいようにすること,別の言い方をすると,誤差変動からブロック変動を除去することで,処理効果を検出し易くすることを目的として行われるかと思います.

乱隗法により得たデータに一元配置の分散分析を使用する場合,ブロック変動は誤差に含まれます.これを分離した誤差に対する処理の効果は,ブロックを1つの因子と考えて2元配置分散分析を行った場合の(ブロックの効果ではなく)処理の効果になります.この場合の計算は,標本内1因子のみの実験における反復測定ANOVAによる計算と全く同じです.

下記,標本内1因子のデザインにおける反復測定ANOVAについての記載があります.

繁桝・柳井・森,1999,Q&Aで知る統計データ解析,サイエンス社,76-77
石村,1994,すぐわかる統計処理,東京図書,70-75

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278. Re^2: 反復計測ANOVA  なかむら  2000/05/08 (月) 17:19
お答えありがとうございます。
早速,お教え頂いた文献に基づいて,分析を行ってみたいと思います。
1要因反復計測ANOVAが,ブロック要因を効果として含めた2要因分散分析に等しいという理解でいいのでしょうか?
この掲示板の過去ログにでていた,球形性の検討や,自由度のε修正等は,上記のANOVAを行う際に共に実施すれば良いわけですね。

ご親切なご回答心から感謝致します。

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