★ 割って引き算してt検定をしてもよいのでしょうか ★
143 割って引き算してt検定をしてもよいのでしょうか れいこ 2000/04/04 (火) 14:47
161 Re: 割って引き算してt検定をしてもよいのでしょうか 出口慎二 2000/04/06 (木) 00:36
145 Re: 割って引き算してt検定をしてもよいのでしょうか 青木繁伸 2000/04/04 (火) 17:55
143. 割って引き算してt検定をしてもよいのでしょうか れいこ 2000/04/04 (火) 14:47 |
こんにちは。また教えてください。
科目Aの試験の点数を,実習をうけた群,うけていない群で比較したい。
しかし,もともと実習をうけた群の成績が良い可能性もあるため,科目Bを対照としたい(実際は一つの科目ではなくて複数科目の平均点です)。
ところが,科目Aは40〜100点とばらついているのに平均点Bは60〜100点の間である。
このような場合,
(科目A/Aの平均点)マイナス(科目B/Bの平均点)を
実習をうけた群とうけていない群でt検定してもよいのでしょうか。
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161. Re: 割って引き算してt検定をしてもよいのでしょうか 出口慎二 2000/04/06 (木) 00:36 |
> 科目Aの試験の点数を,実習をうけた群,うけていない群で比較したい。
> しかし,もともと実習をうけた群の成績が良い可能性もあるため,科目Bを対照としたい(実際は一つの科目ではなくて複数科目の平均点です)。
科目Bを共変量とした共分散分析を行ってみては如何でしょうか.
共分散分析については,下記などをご参照下さい.下記の本の第4章「共分散分析」に,具体的な計算手順も含め読み易く説明されています.
『分散分析のはなし』石村貞夫(1992)東京図書
但,青木様ご指摘の問題点(交絡要因(下記本中では「干渉変数」)の統制)を解消するものではありません.
このようなfield studyだと,無作為割付が事実上はほとんど行えなかったりするのでしょうが,一応,交絡要因の統制については,下記の本の第3章「因果関係を推定する」あたり,読み物的に読めてわかり易い本だと思います.
『実践としての統計学』佐伯胖,松原望編(2000)東京大学出版会 |
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145. Re: 割って引き算してt検定をしてもよいのでしょうか 青木繁伸 2000/04/04 (火) 17:55 |
100歩譲って
> (科目A/Aの平均点)マイナス(科目B/Bの平均点)を
が意味を持つとして,これでは科目による分散の違いは考慮されていませんね。
科目は人によって得手不得手があるし,たとえば数学の点がいい人が英語もいいとは限らないし...
「もともと実習を受けた群の成績がよい可能性もあるため」ということの中に,非常に複雑な原因が入っているでしょう。これを科目Bの成績を使って何とかできるでしょうか?(たぶんできないでしょう)
データを採る前に考えるべき問題でしたね。
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