★ 売上が増加したといえるか? ★

 61 売上が増加したといえるか?  INUI  2000/01/04 (火) 23:49
  62 Re: 売上が増加したといえるか?  マンボウ  2000/01/05 (水) 00:40
   64 補足します その1  INUI  2000/01/05 (水) 11:54
    65 補足します その2  INUI  2000/01/05 (水) 11:57
     67 Re: 補足します その2  マンボウ  2000/01/05 (水) 20:28
      68 Re^2: 補足します その2  マンボウ  2000/01/05 (水) 20:29
       98 Re^3: 補足します その2  Inui  2000/01/09 (日) 09:45


61. 売上が増加したといえるか?  INUI  2000/01/04 (火) 23:49
あけまして おめでとうございます。
新年早々ではありますが教えていただけないでしょうか。

仕事で統計を使いたいのですが次のようなケースで片側検定を行うために何が必要なのかご意見をください。

セールスA,B,Cの昨年と今年の売上金額を比較して増えたのかどうかを判断したいのですが,「確かに増加した」という確証がありません。統計の書籍では「増加してないというケース」を考慮しなくても良い場合は片側検定が可能だと書かれていました。ところがあいにくと売上が減少しているかもしれないのでこのままでは片側検定を行うことは出来ないのではないかと思っています。そこで,これが確認できたら片側検定を行っても良いというもの(条件)があれば教えていただけないでしょうか。

あるいはこういう統計手法を使えば売上金額が増えたかどうかが判断できるというものがあれば知りたいのです。

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62. Re: 売上が増加したといえるか?  マンボウ  2000/01/05 (水) 00:40
> セールスA,B,Cの昨年と今年の売上金額を比較して増えたのかどうかを判断したいのですが,

「セールスA,B,C」とは,セールスマンが3人ということですか。
そして,それぞれのセールスマンの一昨年と昨年(でしょうね)の売り上げ金額がある。つまり,
         一昨年の売り上げ 昨年の売り上げ
セールスマンA氏    A1 万円    A2 万円
セールスマンB氏    B1 万円    B2 万円
セールスマンC氏    C1 万円    C2 万円
ということですか?

もしそうだとして,母集団はなんですか?

3人のセールスマンについてのデータだけに注目するなら,検定など不要です。全数調査になっていますからね。
「Aは売り上げが何万円増加(減少),Bは...,Cは...」という論述だけですんでしまいます。

もし,全社にもっとセールスマンがいてそれらが母集団で,抽出された3人のセールスマンが標本ということになったとしても,それではあまりにも標本が少ないでしょう。

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64. 補足します その1  INUI  2000/01/05 (水) 11:54
条件説明が不十分で申し訳ありません。ご質問に答えながら
説明します。
> 「セールスA,B,C」とは,セールスマンが3人ということですか。
> そして,それぞれのセールスマンの一昨年と昨年(でしょうね)の売り上げ金額がある。つまり,
考え方はおっしゃるとおりです。

> もしそうだとして,母集団はなんですか?
当社のセールス全員です。

> しても,それではあまりにも標本が少ないでしょう。
標本数は3人だけと考えているわけではなく,あくまで例として書きました。

字数オーバーになりましたので続きを「その2」へ書きます。

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65. 補足します その2  INUI  2000/01/05 (水) 11:57
それで,ここまでのやりとりの中でやりたいことの整理が出来ましたので改めてご説明します。前回の記述と矛盾するかもしれませんがその時は以下の記述を優先してください。

セールス全員の一人一人について昨年よりも今年の売上が増加したと言えるのかを統計という手法で説明(判定)したいと考えています。実務上で意味があるのかどうかというよりもいわゆる世間の常識として判断されていることを統計で判断するとどういうことになるのか(違いがあるのか)ということです。
セールス名    昨年  今年 (単位:千円)
 A       1300  1350
 B       1000  1010
 C       5000  4980
 D        800  1000
このような結果が有ったときに世間の常識としてはA,B,Dは売上が増加した。Cは減少したと判断するのでしょうがその判断が統計でも同じなのかあるいは違うのかという点です。「結果としての数字があるのだからそれ以上でも以下でもない」ということになるのか「得られた結果とは別に何らかの判断がある」ということなのかを知りたいと思っています。
宜しくお願いします。

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67. Re: 補足します その2  マンボウ  2000/01/05 (水) 20:28
> セールス全員の一人一人について昨年よりも今年の売上が増加したと言えるのかを統計という手法で説明(判定)したいと考えています。

「一人一人について」ものをいうのは推測統計学ではなく記述統計学の分野ですよね。

推測統計学(検定)が取り扱うのは,例えば売り上げ向上のためのプロジェクトの前後で売り上げが増えたかというような場合でしょう。つまり,そこでは「売り上げ向上のためのプロジェクト」が効果があったかどうかを「検定」するわけです。「売り上げ向上」を目的としたのなら,(例えばあなたがそのようなプロジェクトを販売するような場合),「効果がある」ということが前提ですね。そういうときには「片側検定」が使えます。一方同じデータを顧客の側から評価するときには,「そんなうまいこと言っても,効果がないこともあるんじゃないの?」という観点からは「両側検定」を行う方が無難でしょうね。

次につづく

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68. Re^2: 補足します その2  マンボウ  2000/01/05 (水) 20:29
また,母集団と標本という観点からも一言。
会社の全セールスマンが数十人いたとしても,記述統計学的に「一昨年と昨年の平均売り上げの差」とか,「各セールスマンにおいて,一昨年と昨年の売り上げの比較」をすることもできるでしょう。その中から数人を標本として取り出して検定してもあまり意味がないでしょう(全数調査が可能なので)。
一方,会社の全セールスマンが数十人を「標本」として考えることもできますね。そのときは「母集団」は「その会社といろんな意味で同じような会社のセールスマン」ということになりますね。そのような母集団と標本の対応を必要とするような場合もないとはいえません(前出のような「売り上げ促進セミナー講師派遣業」の宣伝に使う資料を作るなど)。

統計学の基本は,「母集団から一部の標本を取り出し,標本において得られた知識から,母集団の姿を推測する」ということですから,これを心に留めて,もう一度問題を整理するといいのではないでしょうか。

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98. Re^3: 補足します その2  Inui  2000/01/09 (日) 09:45
>その中から数人を標本として取り出して検定してもあまり意味がないでしょう(全数調査が可能なので)。

いろいろ教えていただき有り難うございます。統計という考え方の中には今回の例での一つ一つのデータに対して増えた減ったという判断を与えるものは存在しないということで宜しいでしょうか。そうであればその判断をするのは我々が普通に使っている「引き算」という手法であるということになりましょうか。

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