★ cut-off valueの設定根拠 ★

 247 cut-off valueの設定根拠  thallium  1999/05/08 (土) 13:28
  258 Re: cut-off valueの設定根拠  温室住人  1999/05/13 (木) 17:11
   264 Re^2: cut-off valueの設定根拠  thallium  1999/05/15 (土) 13:49


247. cut-off valueの設定根拠  thallium  1999/05/08 (土) 13:28
ある指標(薬剤の細胞内残留率)の高低を用いて,細胞の性格を2つの異なる群に分けることが出来ると仮定するとき,cut-off値を実験結果から「このあたりの値か!」と任意(勝手に)決定しました。それがおおむね妥当であるということの証明はどうするのでしょう?教えて下さい!!!

     [このページのトップへ]


258. Re: cut-off valueの設定根拠  温室住人  1999/05/13 (木) 17:11
> ある指標(薬剤の細胞内残留率)の高低を用いて,細胞の性格を2つの異なる群に

 「妥当であるということの証明」にはならないと思いますが,回答がないようなので下記のことを考えてみました.

 細胞がどちらの集団に属しているかという判別をその指標を用いて行なうときに「誤った判断をくだす確率」を推定することはできます.多変量の判別分析を考える際の基礎となる,1変量による2群判別の例です.

 この「誤った判断をくだす確率」が小さければ,その指標とその境界値を用いた判別は意味があることになります.ただし,どこまでその誤りの率を許容できるかは,統計学上の問題ではなく各研究分野における問題です.

 概算ですが,((集団1の平均値)-(集団2の平均値))/(共通の標準偏差)の絶対値が3を越えれば誤りの確率は5-6%以下になるはずです.
 
 多変量解析の判別分析を解説した参考書があれば,最初の数ページにはこの説明が載っていると思います.

     [このページのトップへ]


264. Re^2: cut-off valueの設定根拠  thallium  1999/05/15 (土) 13:49
たいへん参考になりました。
ありがとうございました!!!

     [このページのトップへ]


● 「統計学関連なんでもあり」の過去ログ--- 001 の目次へジャンプ
● 「統計学関連なんでもあり」の目次へジャンプ
● 直前のページへ戻る