★ 「著名な差」を医学統計では使用する? ★

 154 「著名な差」を医学統計では使用する?  温室住人  1999/03/13 (土) 16:30
  155 Re: 「著名な差」を医学統計では使用する?  青木繁伸  1999/03/13 (土) 19:42
   157 Re^2: 「著名な差」を医学統計では使用する?  温室住人  1999/03/13 (土) 23:23
    160 Re^3: 「著名な差」を医学統計では使用する?  青木繁伸  1999/03/15 (月) 13:10


154. 「著名な差」を医学統計では使用する?  温室住人  1999/03/13 (土) 16:30
 本ホームページの「統計学の話 異議あり!」のコーナーに,統計手法の解説として不適当な文例の中に下記の記号のことが出ています.

+ または △: p < 0.1 傾向あり,傾向差
*: p < 0.05 有意差あり
**: p < 0.01 明らかな差あり
***: p < 0.001 著名な差あり

 青木先生の御指摘のほかに,私が奇妙に感じたのは「 ***: p < 0.001 著名な差あり」という表現です.医学統計では「著名な差」(famous significance?)という表現を用いるのでしょうか.

 また,「p < 0.1 傾向あり,傾向差」に関連する話題として,生態学では「*」を「p<0.10」と定義して用いる場合もあることを紹介いたします.アメリカやドイツの学会誌などの論文にときどきそのような使用例(主に分散分析の結果)を見かけます.日本の学会誌ではまだ見たことがありません.関係する現象を幅広く考察したほうが有益な情報を提供すると判断される場合には「*:p<0.10」の使用も認められるようです.ただし,他の大部分の論文は「 *: p < 0.05」を採用しています.

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155. Re: 「著名な差」を医学統計では使用する?  青木繁伸  1999/03/13 (土) 19:42
>  本ホームページの「統計学の話 異議あり!」のコーナーに,統計手法の解説として不適当な文例の中に下記の記号のことが出ています.
>
> + または △: p < 0.1 傾向あり,傾向差
> *: p < 0.05 有意差あり
> **: p < 0.01 明らかな差あり
> ***: p < 0.001 著名な差あり
>
>  青木先生の御指摘のほかに,私が奇妙に感じたのは「 ***: p < 0.001 著名な差あり」という表現です.医学統計では「著名な差」(famous significance?)という表現を用いるのでしょうか.

本の論文のコピーを返してしまったのでちょっと確認できませんが,「著明」とあったのを私が変換ミスしてしまったのかもしれません。
ちなみに,新明解国語辞典第二版では「ちょめい」の見出し項目には「著名」しかありませんでした。ATOK11 では,著名,著明の両方ともありますね。

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157. Re^2: 「著名な差」を医学統計では使用する?  温室住人  1999/03/13 (土) 23:23
 日本語力の不足で,「著明」という単語の誤変換までは思いつきませんでした.

 gooで「著明な差」を検索したら,確かに医学・病理学関係の論文を中心に11件見つかりました.普通の和英辞典にはありませんでしたが,ライフサイエンス用語辞書には「著明」(markedly,その他)がありました.

 私にとってなじみ深い表現は「顕著な差」しかなかったので,想像力が不足していました.

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160. Re^3: 「著名な差」を医学統計では使用する?  青木繁伸  1999/03/15 (月) 13:10
原文を見てもらったところ,私の変換ミスということが判明しました。「著明」と書いてありました。

ホームページの記載を訂正しました。

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