計算された検定統計量を $S_{0}$ とし, $S_{0}$ はある分布に従うことがわかっているとする。
このとき,有意確率 $P$ は,以下のように定義される。
$P = P_{U} = \Pr\{ S \geqq S_{0} \}$ または
$P = P_{L} = \Pr\{ S \leqq S_{0}' \}$
図 1.片側検定の場合の有意確率 |
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図 2.片側検定の場合の有意確率 |
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$P = P_{U} + P_{L} = \Pr\{ S \geqq S_{0} \}+ \Pr\{ S \leqq S_{0}' \}$
統計量の分布が原点対称の場合には,$S_{0}' = - S_{0}$ なので,
$P = \Pr\{|\,S\,|\geqq|\,S_{0}\,|\}$ または
$P = 2 \times \Pr\{ S \geqq|\,S_{0}\,|\}$
図 3.両側検定の場合の有意確率 |
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有意確率を求めるには,統計数値表を参照することもできるが,正確な値を求めるにはコンピュータを用いる方がよい。
演習問題:
問題1 標準正規分布において,標準得点が $1.96$ 以上になる確率を求めなさい。答えは小数点以下 4 桁目で四捨五入した値を解答欄に記入し,送信ボタンをクリックしなさい。
問題2 自由度が 3 の$\chi^2$ 分布において,$\chi^2$ 値が $3.5$ 以上になる確率を求めなさい。答えは小数点以下 4 桁目で四捨五入した値を解答欄に記入し,送信ボタンをクリックしなさい。
問題3 自由度が 10 の $t$ 分布において,$|\,t\,|\geqq 1.5$ 以上になる確率を求めなさい。答えは小数点以下 4 桁目で四捨五入した値を解答欄に記入し,送信ボタンをクリックしなさい。
問題4 自由度が 10 の $t$ 分布において,両側確率が $0.05$ になるときの値 $t_0\ (\Pr\{|\,t\,|\geqq t_0 \})$ を求めなさい。答えは小数点以下 4 桁目で四捨五入した値を解答欄に記入し,送信ボタンをクリックしなさい。
応用問題: