分布関数の性質     Last modified: Aug 30, 2004

 分布関数 $F ( x )$ は,次のような基本的条件を満たす関数である。

  1. $x' \lt x' '$ ならば $F ( x') \leqq F ( x' ')$ であること。

    すなわち,$F ( x )$ は単調非減少関数である。

  2. $F ( - \infty ) = 0, F ( + \infty ) = 1$ であること。

    すなわち,$F ( x )$ は $x \rightarrow \pm \infty$ において極限を持つこと,および,$F ( x )$ は非負であること。

  3. 不連続点における $F ( x )$ の値をどのように決めるかは任意であるが,便宜上 $F ( x + 0 ) = F ( x )$ つまり,‘右から連続’と約束する。

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図 1.分布関数 $F( x )$


 以上のような各性質を持つ関数のうちで,実用的な価値を持つものは次の 2 種である。

  1. 絶対連続な関数

     至るところ連続で,$F'( x ) = f ( x )$ が存在し,かつそれが有限個の点以外では,全ての点で連続である。

     $f ( x )$ を $F$ の密度関数という。

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    図 2.連続変数の分布関数と密度関数

  2. 階段関数

     不連続点 $x_{i}$ で,それぞれ $p_{i}$ ずつ飛躍する。

     つまり,$p_{i} = F ( x_{i} ) - F ( x_{i} - 0 )$ である。

     確率関数は $f ( x_{i} ) = p_{i}$ である。

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    図 3.離散変数の分布関数と確率関数


演習問題


応用問題


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