一般的には,ある統計手法が仮定している条件を満たしていないときにも,ほぼ妥当な結果を与えるとき,頑健(robust)である(頑健性を持つ)という。特に,検定において,例えば 2 群の平均値の差の検定($t$ 検定)においては,(1)母分布が正規分布である,(2)分散が等しいという条件が満たされていなければならない。$t$ 検定では,(1)が満たされないときでも頑健性を持つが,(2)に対してはあまり頑健ではない。