ある 1 個の変数 $X$ が $m$ 個のカテゴリーを持つとき,これを $m$ 個の変数 $D_1, D_2, \dots, D_m$ で表したもの。カテゴリー $i$ に該当するケースは,$D_i=1,\ D_j=0\ (j \ne i)$ で表される。$m$ 個のダミー変数は冗長性を持つので,通常は $m-1$ 個のダミー変数を用いる(例えば,$D_1$ 〜 $D_{m-1}$ が 0 ならば,$D_m$ が 1 であることがただちにわかる)。このため,カテゴリー数が 2 の場合には 1 個のダミー変数で表される(例えば性別を,男は 0,女は 1 で表すように)。ダミー変数を用いれば,連続変数に対して適用できる多くの分析手法が使える。数量化 I 類 〜 III 類は,ダミー変数を用いた分析手法に対応づけることができる。