投与された用量と実際に標的臓器・細胞に作用する用量は,単純な比例関係では表せない場合がある。
Pharmakokinetic model においては,投与された化学物質が生体内でどのような経過をたどり癌を発生させるかについては,いく通りかの過程が考えられている。
投与された化学物質は生体内に分布し代謝・排泄される。このような系における Michaelis - Menten パラメータをなんらかの方法で推定・測定すれば,有効用量を決定できる。
有効用量が決定されたならば,今までに述べた用量 - 反応関数,例えばマルチステージモデルなどをあてはめればよい。
このモデルでは,Michaelis - Menten パラメータが取る値によって投与量と有効用量の関係は何通りかあり,投与量の関数では表せないような広範囲の実験データを表現できる( 閾値の存在,反応の飽和 )。