AWK の組込み変数     Last modified: May 15, 2002

 AWK が用意している主な組込み変数は以下のようなものがある。これらの変数は全て大文字である。
RS 入力されたデータをレコードに区切るときの区切り文字を指定する。デフォルトは改行(RS="\n")なので,1 行が 1 レコードとなる。この他,任意の 1 文字がレコードの区切りになる。また,空文字ガ指定された場合(RS="")には,空行がレコードの区切りになる。
FS 入力されたレコードをフィールドに区切るときの,フィールドの区切り文字を指定する。デフォルトは空白 1 個である(FS=" ")が,この設定は空白のみならず,連続する複数個の空白やタブも 1 つのフィールド区切り文字として認識し,行頭や行末の空白タブは無視する。例えば,フィールドの区切り文字がカンマであるときには,FS="," のように再定義することができる。
FIELDWIDTHS 全てのカラムが可変数のスペースを使用して整列されていて,空の フィールドがスペースで構成されているデータファイルからデータを読むときに使われる。FIELDWIDTHS="3 3 5 10 2" が指定されているとき,各行の 1〜3 文字, 4〜6 文字, 7〜11 文字, 12〜21 文字, 22〜23 文字 がフィールド 1 〜 フィールド 5,すなわち $1 〜 $5 に読み込まれる。
OFMT printで数値を文字として表示するときに使われる書式を表す。デフォルトは OFMT="%.6g" である。すなわち,有効数字 6 桁で表現する。これを,CONVFMT="%10.5f" などのように再定義することができる。
FILENAME AWK が現在入力対象としているデータファイル名が格納されている。
FNR AWK が現在入力しているファイルのレコード番号(何行目か)を表す。
NR AWK が現在までに入力したレコード数(何行読んだか)を表す。
NF 読み込んだ入力行に含まれるフィールドの数を表す。


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