欠損値について Last modified: May 15, 2002
数量化IV類を除く各分析において,欠損値の取り扱いができるようになりま
した(Ver. 1.4)。
欠損値は,全ての変数を通じて一種類しか定義できません。
分析に使用する変数が欠損値を持つケースは処理から除外されます。
- 相関係数行列,クラスター分析,主成分分析,因子分析,数量化 I 〜 III 類では,分析に使用する変数のうち一つでも欠損値があるケースは除外されます。
- 重回帰分析,判別分析では,当初分析に使用するとした変数のうち一つでも欠損値があるケースは除外されます。ステップワイズ変数選択を行った場合,当初分析に使用するとした変数のサブセットが最終の解を与えますが,このサブセットを最初に指定して行った解とは一致しません。すなわち,変数のサブセットが決まるたびにデータファイルを再度走査することはありません。
- 基礎統計量,ヒストグラムでは,変数ごとに欠損値処理します。
- クロス集計では,集計する二変数の組ごとに欠損値処理をします。なお,欠損値を含めて集計するオプション(include-missing)があります。
- 一元配置分散分析では,群を表す変数が欠損値をとるケースは処理対象になりません。平均値を計算する変数ごとに欠損値処理が行われます。
定義のしかたは,オプション欄に,
missing-value=-1
のように記述します。
注意:オプション欄に欠損値の指定がないときにも,
missing-value=-99
という記述があったものとして処理が行われます。
すなわち,システム標準の欠損値は -99 です。
負の値を持つデータを分析する場合には,実際の
有効データがシステム標準の欠損値とぶつからないように
注意してください。
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