一元配置分散分析を行う

使用するデータセット

 dataset2.dat データセットのダウンロード 注:ダウンロードの方法

 このデータセットは,4 変数 50 ケースからなるデータである。
 1 行目は変数名で,4 つの変数をそれぞれ,Group,Var_X,Var_Y,Var_Z と名付けている。
 変数 Group は群の種別を表すもので,第 1 群の 25 ケースは 1 という値,第 2 群の 25 ケースは 2 という値を取る。
 Var_X,Var_Y,Var_Z の各変数は,第 1 群と第 2 群で以下のような関係を持っている。
第 2 群の Var_X = 第 1 群の Var_X-1
第 2 群の Var_Y = 第 1 群の Var_Y+9
第 2 群の Var_Z = 第 1 群の Var_Z
 すなわち,第 2 群のデータセットは,第 1 群のデータセットを Var_X について -1,Var_Y について 9 だけ平行移動したものである。そこで,
第 2 群の Var_X の平均値 = 第 1 群の Var_X の平均値-1
第 2 群の Var_Y の平均値 = 第 1 群の Var_Y の平均値+9
第 2 群の Var_Z の平均値 = 第 1 群の Var_Z の平均値
となるほか,分散・共分散行列も同じになる。

分析によって明らかになること

  1. Var_Y において,二群間の平均値には有意な差があることがわかる。
  2. Var_X,Var_Y,Var_Z のいずれも,二群間の分散は等しいことがわかる。

分析プロシージャの指定

 Black-Box の中の,「一元配置分散分析」を指定する

分析オプションの指定

 「group-variable=1」とする。
 すなわち,1 番目の変数を群分け変数として,残りの変数全てについて一元配置分散分析を行う。

分析結果

一元配置分散分析   Thu Jul 23 10:17:19 1998

データセット名: dataset2.dat ケース数: 50 変数の個数: 4
★ 対象変数: Var_X 群変数 Group ケース数 平均値 不偏分散 標準偏差 群1 1 25 21.960000000 104.04666667 10.200326792 群2 2 25 20.960000000 104.04666667 10.200326792 全体 50 21.460000000 102.17836735 10.108331581 ★ 等分散性の検定 F値 ・・・・・・・・・・・ 1.000000 第1自由度 ・・・・・・・・ 24 第2自由度 ・・・・・・・・ 24 P値 ・・・・・・・・・・・ 1.0000000 n.s. ★ 平均値の差の検定(t検定) 等分散性が仮定できるとき t値 ・・・・・・・・・・・ 0.3466099 自由度 ・・・・・・・・・・ 48 P値 ・・・・・・・・・・・ 0.7303994 n.s. 平均値の差の標準誤差 ・・・ 2.885088 等分散性が仮定できないとき(Welch の方法) t値 ・・・・・・・・・・・ 0.3466099 自由度 ・・・・・・・・・・ 48.00000 P値 ・・・・・・・・・・・ 0.7303994 n.s. 平均値の差の標準誤差 ・・・ 2.885088
★ 対象変数: Var_Y 群変数 Group ケース数 平均値 不偏分散 標準偏差 群1 1 25 9.9920000000 26.151600000 5.1138635101 群2 2 25 18.992000000 26.151600000 5.1138635101 全体 50 14.492000000 46.281159184 6.8030257374 ★ 等分散性の検定 F値 ・・・・・・・・・・・ 1.000000 第1自由度 ・・・・・・・・ 24 第2自由度 ・・・・・・・・ 24 P値 ・・・・・・・・・・・ 1.0000000 n.s. ★ 平均値の差の検定(t検定) 等分散性が仮定できるとき t値 ・・・・・・・・・・・ 6.222263 自由度 ・・・・・・・・・・ 48 P値 ・・・・・・・・・・・ 0.0000001 ** 平均値の差の標準誤差 ・・・ 1.446419 等分散性が仮定できないとき(Welch の方法) t値 ・・・・・・・・・・・ 6.222263 自由度 ・・・・・・・・・・ 48.00000 P値 ・・・・・・・・・・・ 0.0000001 ** 平均値の差の標準誤差 ・・・ 1.446419
★ 対象変数: Var_Z 群変数 Group ケース数 平均値 不偏分散 標準偏差 群1 1 25 23.896000000 16.727066667 4.0898736737 群2 2 25 23.896000000 16.727066667 4.0898736737 全体 50 23.896000000 16.385697959 4.0479251425 ★ 等分散性の検定 F値 ・・・・・・・・・・・ 1.000000 第1自由度 ・・・・・・・・ 24 第2自由度 ・・・・・・・・ 24 P値 ・・・・・・・・・・・ 1.0000000 n.s. ★ 平均値の差の検定(t検定) 等分散性が仮定できるとき t値 ・・・・・・・・・・・ 0.000000 自由度 ・・・・・・・・・・ 48 P値 ・・・・・・・・・・・ 1.0000000 n.s. 平均値の差の標準誤差 ・・・ 1.156791 等分散性が仮定できないとき(Welch の方法) t値 ・・・・・・・・・・・ 0.000000 自由度 ・・・・・・・・・・ 48.00000 P値 ・・・・・・・・・・・ 1.0000000 n.s. 平均値の差の標準誤差 ・・・ 1.156791

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